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今年のCSは「福岡ソフトバンクvs.埼玉西武」か「福岡ソフトバンクvs.千葉ロッテ」。過去の対戦は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
今年、パ・リーグのCSは1ラウンドのみ。セ・リーグはCSを実施しない(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

 11月14日から始まるクライマックス・シリーズの対戦カードは、まだ確定していないものの、「福岡ソフトバンクホークスvs.埼玉西武ライオンズ」と「福岡ソフトバンクvs.千葉ロッテマリーンズ」のどちらかになる。福岡ソフトバンクは、10月27日にリーグ優勝を決めた。埼玉西武と千葉ロッテは、いずれも58勝56敗3分。残りの3試合ずつを終えても並んでいた場合は、直接の対戦で勝ち越している埼玉西武がクライマックス・シリーズへ進む。両球団は11月8日に対戦するが、ここまでの勝敗は、埼玉西武の15勝8敗だ。

 福岡ソフトバンクと埼玉西武は、2004~06年のプレーオフと2007~19年のクライマックス・シリーズで、6度対戦している。これはパ・リーグ最多。1ラウンド目が2度(2006、12年)、2ラウンド目が4度(2004、11、18~19年)だ。6シリーズ中5シリーズは、福岡ソフトバンクが埼玉西武を下し、次のシリーズ――2ラウンド目もしくは日本シリーズ――へ進んでいる。埼玉西武が勝ち上がったのは、最初に対戦した1シリーズ、それぞれが西武と福岡ダイエーだった2004年だけだ。

 また、過去2年の試合は、どちらも埼玉西武が持っていたアドバンテージの「1勝」を除くと、福岡ソフトバンクの8勝1敗だ。2018年の第3戦から、埼玉西武はクライマックス・シリーズで福岡ソフトバンクに7連敗を喫している。

 一方、福岡ソフトバンクと千葉ロッテの対戦は、5シリーズを数える。こちらは、「福岡ソフトバンクvs.北海道日本ハムファイターズ」と並び、2番目に多い。1ラウンド目が2度(2007、16年)、2ラウンド目は3度(2005、10、15年)。千葉ロッテはこの5シリーズ中3シリーズを制しているが、ラウンドを問わず、勝ち上がった球団を古い方から順に並べていくと、千葉ロッテ、千葉ロッテ、千葉ロッテ、福岡ソフトバンク、福岡ソフトバンクとなる。直近の2シリーズ、2015年と2016年の計5試合は、福岡ソフトバンクの5勝0敗だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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