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ワールドチャンピオンまでの道のり。今年のポストシーズンのスケジュールを図式化

宇根夏樹ベースボール・ライター
グローブライフ・フィールド Aug 10, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ポストシーズンのスケジュールが、発表された。

筆者作成
筆者作成

 図の左右は日付だ。現地時間なので、例えば、最初の9月29日(9/29)は、日本では「翌日」の9月30日となる。

 左半分がア・リーグ(AL)、右半分はナ・リーグ(NL)。今年のポストシーズンは、ワイルドカード・シリーズ(WCS)からスタートする。このシリーズは先に2勝したチームが勝ち抜け、色の薄い試合(シリーズ3試合目)は行われない可能性がある。

 ABCDの右のカッコ内は、対戦するチームのシードを示している。ア・リーグのワイルドカード・シリーズA(AL WCS A)は、第1シード対第8シード(1/8)だ。

 シード順は以下のとおり。地区優勝の3チーム中、勝率トップが第1シード、2番目が第2シード、3番目が第3シード。地区2位の3チーム中、勝率トップが第4シード、2番目が第5シード、3番目が第6シード。地区優勝と地区2位の計6チームを除く9チーム中、勝率上位の2チームが、ワイルドカードとして、それぞれ第7シードと第8シードに位置する。勝率の高い方が第7シードだ。

 そして、ワイルドカード・シリーズは、すべての試合が、シードの高いチームの本拠地で開催される。第1~第4シードの各ホームだ。

 ワイルドカード・シリーズに続く3シリーズ、ディビジョン・シリーズ(AL DSNL DS)、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ(ALCSNLCS)、ワールドシリーズ(WS)は、勝者となるにに必要な白星こそ例年と同じ(3勝、4勝、4勝)だが、いくつか異なる点がある。

 これらのシリーズは、ホームでもアウェーでもない「中立」の球場で行われる。ア・リーグは、ディビジョン・シリーズA(ワイルドカード・シリーズAの勝利チームとDの勝利チームが対戦)がサンディエゴ・パドレスの本拠地ペトコ・パーク(@SD)、ディビジョン・シリーズBはロサンゼルス・ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアム(@LAD)。ナ・リーグは、テキサス・レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールド(@TEX)とヒューストン・アストロズの本拠地ミニッツメイド・パーク(@HOU)。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、ア・リーグがペトコ・パークで、ナ・リーグはグローブライフ・フィールド。最後のワールドシリーズは、グローブライフ・フィールドが舞台だ。

 30チームのうち、レンジャーズだけは、ホームとしている球場でワールドシリーズの可能性があるが、そもそも、ポストシーズンへ進めそうにない。パドレスとドジャースはナ・リーグ、レンジャーズとアストロズはア・リーグのチームだ。

 また、ワイルドカード・シリーズと同じく、ディビジョン・シリーズとリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、シリーズ中にオフの日がない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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