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44日間に53試合、そのうちの11日はダブルヘッダー。超過密なカーディナルスの新スケジュール

宇根夏樹ベースボール・ライター
フレッドバード/ブッシュ・スタジアム Jul 26, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 新型コロナウイルスの集団感染が発生した2チームのうち、マイアミ・マーリンズはすでにシーズンを再開している。一方、セントルイス・カーディナルスのシーズンは、半月以上も中断したままだ。最後の試合は7月29日。全60試合のうち、まだ5試合(2勝3敗)しか終えていない。

 8月14日に、カーディナルスの新たなスケジュールが発表された。それによると、8月15日から9月27日までの44日間に、カーディナルスは53試合を行う。5試合+53試合=58試合なので、60試合には2試合足りないが、ポストシーズン進出を決めるのに必要であれば、9月28日に試合を組み込むのだろう。ポストシーズンは9月29日から始まる予定だ。

 それにしても、このスケジュールはハードだ。試合がないのは、9月3日と9日のみ。一方で、ダブルヘッダーは11日もある。なかでも、8月15日~19日の5日間は、1日おきにダブルヘッダーが3日。9月14日~18日の5日間も、まったく同じだ。また、9月9日の休みは、前日と翌日にダブルヘッダーが組まれている。

 しかも、8月15日にシーズンを再開できるかどうかは、まだ予断を許さない。これまでも、いきなり8月14日まで中断したわけではなく、再開は何度も延期されている。また、シーズンが再開し、その後は新型コロナウイルスによる中断がなかったとしても、雨やハリケーンなどで試合が流れる可能性もある。53試合のうち、屋根がある球場で行うのは、ミルウォーキー・ブルワーズが本拠とするミラー・パークの7試合(9月14日~16日と25日)だけだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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