前年に40本塁打以上の10人中、今シーズンのホームランが出ていないのは…
前年に40本以上のホームランを打った10人のうち、エウヘニオ・スアレス(シンシナティ・レッズ)だけは、今シーズン1本目のホームランが出ていない。
しかも、スアレスはヒットすら皆無に近い。35打数3安打。そのうち2本は二塁打ながら、打率は1割にも達していない。もしかすると、右肩の具合が万全ではないのだろうか。今年1月、スアレスはプールへ飛び込んだ際、底にぶつかって右肩を痛め、手術を受けた。
もっとも、レッズはまだ10試合を終えたところだ。また、8月を迎えた時点では、シーズン最初のホームランが出ていない選手は、スアレスの他にも3人いた。ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)の1本目は8月1日。コディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース)は8月2日、ノーラン・アレナード(コロラド・ロッキーズ)は8月3日だ。3人に続き、スアレスも8月4日にホームランを打つかもしれない。
昨シーズンの49本塁打は、まぐれではないはずだ。2014年にメジャーデビューしたスアレスは、翌年から5年続けて、ホームランの本数を増やしてきた。4本→13本→21本→26本→34本→49本だ。
なお、前年に35本塁打以上の28人に枠を広げると、今シーズンの初ホームランが出ていない選手は、スアレスの他にもいる。シーズン全休のトレイ・マンシーニ(ボルティモア・オリオールズ)――3月に大腸癌の手術を受けた――は別として、フランミル・レイエス(クリーブランド・インディアンズ)、J.D.マルティネス(ボストン・レッドソックス)、エデュアルド・エスコバー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)の3人がそうだ。