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リリーフ投手が1試合16奪三振◆兄弟が敵味方で本塁打◆史上最速の500奪三振…【7月19日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
アロルディス・チャップマン May 30, 2015(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

◆2015年7月19日

シンシナティ・レッズのアロルディス・チャップマンが、2イニングを投げて5三振を奪い、通算500奪三振とする。マイルストーンの奪三振は、クリーブランド・インディアンズの代打、ジオ・アーシェラから。292.0イニングで到達し、5月25日にサンディエゴ・パドレスのクレイグ・キンブレルが打ち立てた、305.0イニングの最少記録を塗り替えた。

◆2001年7月19日

アリゾナ・ダイヤモンドバックスのランディ・ジョンソンが、16三振を奪い、リリーフ投手の1試合最多を更新する。記録上は、7月19日ではなくて18日の試合。2回裏が終わったところで中断され、その続きが次の日に行われた。ランディはカート・シリングに続く「2番手」として、3回裏から9回裏の試合終了まで投げた。それまでの最多は、1913年7月25日にウォルター・ジョンソンが記録した15奪三振。こちらは、4回裏の途中から11.1イニング。どちらのジョンソンも、本来は先発投手。ウォルターは通算417勝、ランディは通算303勝を挙げた。ニックネームは「ビッグ・トレイン」と「ビッグ・ユニット」

◆1933年7月19日

クリーブランド・インディアンズのウェス・フェレルとボストン・レッドソックスのリック・フェレルが、同じ試合でホームランを打つ。2人は兄弟。4回表に弟のウェスが2ラン本塁打、4回裏に兄のリックが弟のウェスから3ラン本塁打。違うチームにいる兄弟が同じ試合でホームランを記録するのは、史上初。その後には何組か出ている。ジョードム・ディマジオ兄弟やブレットアーロン・ブーン兄弟らもそう。ケンクリート・ボイヤー兄弟は、1964年のワールドシリーズ第7戦でホームランを打ち合った。

 7月18日のMLBは、こちら。

大先輩の前で完全試合◆史上初の4000安打◆球宴を挟んで連続完投…【7月18日のMLB】

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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