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試合中に選手が屋上で観戦◆先発投手が4球で退場◆1球も投げずに勝利投手…【7月7日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
ザック・グレインキー October 9, 2011(写真:ロイター/アフロ)

◆2012年7月7日

ミルウォーキー・ブルワーズのザック・グレインキーが、1回裏に4球を投げただけで退場となる。先頭打者に初球を打たれて三塁打とされ、次の打者は右方向へのゴロに討ち取ったものの、自身が一塁へ走り込んで送球を受けたところ、セーフと判定され、ボールをグラウンドに叩きつけた。グレインキーは、翌日も先発登板。初回に3点を取られ、3イニングで降板した。さらに、9~12日のオールスター・ブレイクを挟み、13日の試合も先発マウンドに上がった。ブルワーズの先発投手は、3試合続けてグレインキー。3登板目は、5イニングを投げて6失点。

◆2009年7月7日

コロラド・ロッキーズのアラン・エンブリーが、1球も投げずに勝利投手となる。同点の8回表、2死一塁の場面でマウンドに上がり、打者に対して投げる前に、ピック・オフ(牽制球)からのランダウン(挟殺)・プレーで走者をアウトに仕留め、イニングを終わらせた。その裏、ロッキーズはクリント・バームスの犠牲フライで勝ち越し、9回表はヒューストン・ストリートが締めくくった。エンブリーにとっては、キャリア最後の白星。通算882試合に登板し、39勝45敗、25セーブ、防御率4.59。

◆1993年7月7日

シンシナティ・レッズのトム・ブラウニングが、ダグアウトから抜け出て、ユニフォーム姿のまま、リグリー・フィールドの外野後方にある建物の屋上で試合を「観戦」する。7月4日の試合に先発登板し、6~8日のシカゴ・カブス3連戦は投げる予定がなかった。ブラウニングは、デービー・ジョンソン監督に罰金500ドルを科された。

 7月6日のMLBは、こちら。

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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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