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「ホーム開幕」が最も遅い球団。パはすべて6月中だが、セの2球団は7月に入ってから

宇根夏樹ベースボール・ライター
阪神甲子園球場 March 12, 2020(写真:アフロ)

 昨年、開幕からの2カードは、12球団のいずれも、ホームとアウェーが1カードずつだった。ホーム→アウェー、あるいはアウェー→ホームだ。一昨年も、阪神タイガース横浜DeNAベイスターズを除く10球団がそう。阪神はアウェーの2カードを経て、3カード目にホームで試合を行った。横浜DeNAは阪神とは逆に、ホーム、ホーム、アウェーと動いた。

 今シーズンは、開幕が遅れただけでなく、スケジュールも変則だ。

 それでも、パ・リーグの6球団は、すべて今月中にホームで試合を行う。3球団が開幕をホームで迎えたのに続き、東北楽天ゴールデンイーグルス千葉ロッテマリーンズは、6月23日からの開幕2カード目がホーム開催となる。残る1球団、北海道日本ハムファイターズは開幕から9試合続けてアウェー(メットライフドームで3試合、楽天生命パーク宮城で6試合)だが、ホーム開幕戦は6月30日。月が替わる前だ。

 一方、セ・リーグでは、中日ドラゴンズが開幕3カード目の6月26日からホームで試合を行うものの、広島東洋カープと阪神のホーム開幕戦は、7月に入ってからだ。広島東洋はアウェーの4球場、横浜スタジアム、東京ドーム、ナゴヤドーム、明治神宮野球場で各3試合を終えた後、7月3日からの5カード目が、今シーズン初めてのMAZDA Zoom-Zoomスタジアム。阪神はさらに1カード遅く、シーズン16試合目の7月7日がホーム開幕戦だ。東京ドーム、明治神宮野球場、横浜スタジアム、ナゴヤドーム、MAZDA Zoom-Zoomスタジアムの順に、アウェーの5球場を一巡りする。

 アウェー15試合のスケジュールは、阪神だけではない。横浜DeNAは6月30日~7月16日、東京ヤクルトスワローズは7月7日~23日に、どちらもアウェーで15試合を行う。他にも、広島東洋のようなアウェー12試合が組まれている球団は少なくなく、なかでも、埼玉西武ライオンズは7月7日~19日と7月28日~8月9日の2度を数える。

筆者作成
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 なお、7月10日からは、人数を制限しつつ、球場に観客を入れる方向。この日にホームで試合を行うのは、中日、阪神、千葉ロッテ、オリックス・バファローズ福岡ソフトバンクホークスの5球団だ。読売ジャイアンツは試合の主催球団だが、東京ドームではなく、ほっともっとフィールド神戸で東京ヤクルトと対戦する。

 読売の場合、7月10日~12日のほっともっとフィールド神戸を含めると、その前が阪神甲子園球場、その後ろの4カードもアウェーなので、7月7日から26日にかけて、東京ドーム以外で18試合を行う。これは、通常のホームではない球場で続けて試合を行うという点では、今シーズンの12球団最長となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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