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NPBに「20世紀デビュー」の現役選手は4人、「21世紀生まれ」は40人以上

宇根夏樹ベースボール・ライター
松坂大輔 SEPTEMBER 1999(写真:築田純/アフロスポーツ)

 現在、各球団に支配下登録されている計802人のなかに、一軍初出場が20世紀の選手は、4人しかいない。1999年にデビューした福留孝介(現・阪神タイガース)、松坂大輔(現・埼玉西武ライオンズ)、五十嵐亮太(現・東京ヤクルトスワローズ)と、2000年にデビューした藤川球児(現・阪神)がそうだ。先日、「各球団の最年長と最年少。NPB最年長は福留孝介だが、チームメイトのなかで突出しているのは…」で紹介したとおり、藤川を除く3人は、在籍する球団の最年長でもある。

筆者作成
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 一方、21世紀に入ってから生まれ、すでに一軍初出場を果たしている選手もまだ少なく、2001年1月12日生まれの吉田輝星(北海道日本ハムファイターズ)と2001年2月14日生まれの太田椋(オリックス・バファローズ)だけだ。けれども、そこに一軍未出場の選手を含めると、21世紀生まれは41人となる。20世紀デビューの10倍以上だ。

 福留、松坂、五十嵐、藤川がデビューした当時、生まれていなかった選手は、さらに多い。福留の初出場は1999年4月2日。その6日後――松坂が初めて登板した日の翌日――に生まれた遠藤淳志(広島東洋カープ)を筆頭に、110人を数える。そのうちの75人は、藤川のデビュー後、2000年4月1日以降に生まれた。

 なお、20世紀デビューの4人は、いずれもメジャーリーグを経て、日本プロ野球へ戻ってきた。そのため、日本プロ野球の一軍でプレーしたシーズンは、現役最多ではない(福留以外の3人は、途中に一軍出場なしのシーズンもある)。こちらは、内川聖一(現・福岡ソフトバンクホークス)の19シーズンが最も多い。内川は、2001年から2010年まで横浜ベイスターズ、2011年以降は福岡ソフトバンクの選手としてプレーしてきた。今シーズンの初出場ととももともに、両球団とも10シーズンずつとなる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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