同じシーズンにそれぞれ180本以上のヒットを打ったチームメイトは、これまでに７組いる。「200安打デュオ」は皆無ながら、2007年の東京ヤクルトスワローズでは、アレックス・ラミレスと青木宣親が、204本と193本の「190安打デュオ」を形成した。彼らの他には、ともに185安打以上のチームメイトも皆無だ。

　ラミレスのシーズン180安打以上は３度、青木は４度。揃い踏みした2007年は、その２度目と３度目だった。

　180安打以上のシーズンが３度以上は、ラミレスと青木だけではない。イチローが４度、内川聖一とマット・マートン、秋山翔吾は３度記録している。

　ただ、この４人のうち、チームメイトと「180安打デュオ」を形成したのは、内川だけだ。2013年の福岡ソフトバンクホークスで、長谷川勇也が198本、内川は180本のヒットを打った。

　イチローとそのチームメイトは「170安打デュオ」すらなく、1997年のオリックス・ブルーウェーブで、イチローが185本、田口壮が168本の「160安打デュオ」にとどまる。

　マートンは「170安打カルテット」と「170安打デュオ」が１度ずつ。2010年に214本のヒットを打ち、1994年にイチローが樹立した210安打のシーズン最多記録を塗り替えた時、阪神タイガースには170安打以上が他に３人いた。新井貴浩が177本、鳥谷敬が173本、平野恵一は172本。さらに、この「170安打カルテット」に、168本の城島健司と167本のクレイグ・ブラゼルを加えると「160安打セクステッド」となる。その４年後、マートンと鳥谷は、180本と172本の「170安打デュオ」も形成した。

　秋山は、浅村栄斗との「170安打デュオ」が２度。2016年の171本と172本、2018年の195本と175本だ。2015年に216本のヒットを打ち、マートンのシーズン最多記録を更新した時、埼玉西武ライオンズに秋山以外の150安打以上は不在。145本の浅村と中村剛也が、秋山に次いで多かった。

　なお、1999年の横浜ベイスターズでは、ロバート・ローズと鈴木尚典が192本と178本、2009年の読売ジャイアンツでは、ラミレスと坂本勇人が186本と178本のヒットを記録した。この２組は「180安打デュオ」に最も近づいた。同じシーズンに180安打以上と179安打のチームメイトはおらず、それぞれ179安打のチームメイトも存在しない。

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