昨シーズン、ジェイソン・バーガスは最後の2登板で「マイルストーン」にリーチをかけた。9月21日に通算99勝目を挙げ、9月26日に通算99敗目を喫した。

 そして、バーガスは11月にFAとなった。フィラデルフィア・フィリーズは年俸800万ドルの球団オプションを行使せず、200万ドルを払って破棄することを選んだ。

 今年2月、バーガスは37歳を迎えた。現時点では、どの球団とも契約していない。本人の意向は明らかではないが、このまま引退しても不思議ではない。

 バーガスの99勝99敗は、「白星=黒星」の投手では歴代6位に位置する。当然ながら、白星も黒星も、その合計もだ。1位のチャーリー・ハフ(216勝216敗)は、ナックルボーラーだった。2位のハワード・エムキー(166勝166敗)は、1915年にフェデラル・リーグで記録した0勝2敗を含んでいる。また、バーガスのすぐ上、5位のアニバル・サンチェス(108勝108敗)は、ワシントン・ナショナルズに在籍している。キャリアを終えた時点で白星と黒星が同数でなければ、このランキングから外れる。

筆者作成
筆者作成

 バーガスの場合、再びメジャーリーグのマウンドに立つことがあれば、100勝と100敗のどちらにもリーチをかけた登板となる。21世紀に入ってからは、2002年のブラッド・ラドキー、2006年のハビア・バスケス、2010年のライアン・デンプスターが、99勝99敗で登板している。まず、ラドキーとデンプスターは黒星を喫して99勝98敗から99勝99敗となり、バスケスは白星を挙げて98勝99敗から99勝99敗に。3人とも、そこから間を空けず、次の登板で「100」とした。ラドキーとバスケスは100勝、デンプスターは100敗に到達した。それぞれの通算勝敗は、ラドキーが148勝139敗、バスケスが165勝160敗、デンプスターは132勝133敗だ。

 ちなみに、通算の勝ち越しは、サイ・ヤングの196が最も多い。しかも、1890~1911年に記録した511勝と315敗は、ともに歴代最多だ。一方、最も負け越しているのは、1924~34年に投げたミルト・ガストン。97勝164敗で、黒星が白星を67上回った。なお、20世紀初頭までの記録は、不透明な部分もある。今回は、ベースボール・リファレンスの数値を用いた。