「クロスタウン・ライバル」の2球団が、30年ぶりにメジャーリーガーをトレード

バーチ・スミス Sep 15, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2月15日、オークランド・アスレティックスとサンフランシスコ・ジャイアンツの間で、トレードが成立した。A'sがバーチ・スミスを獲得し、ジャイアンツは交換に金銭を得た。

 スミスは、29歳のリリーフ投手だ。昨シーズンは、ミルウォーキー・ブルワーズとジャイアンツで計17試合に登板し、21.1イニングを投げて防御率5.48を記録した。移籍しても、話題になる選手ではない。

 ただ、メジャーリーガーが移籍するトレードを、A'sとジャイアンツが行ったのは、30年ぶりのことだ。前回は、1990年12月4日まで遡る。アーニー・ライルズがジャイアンツからA's、ダレン・ルイスとマイナーリーガー(後日決定選手)がA'sからジャイアンツへ移った。ちなみに、今回移籍したスミスは、この時、0歳だった。1990年4月12日に生まれた。

 2004年7月16日にも――それですら16年も前のことだが――両球団はトレードを行っている。ただ、金銭と交換にジャイアンツからA'sへ移ったアダム・ペティジョンは、2001年にメジャーリーグで16試合に登板したものの、トレード当時はマイナーリーグにいた。ペティジョンがメジャーリーグで投げたのは、他には、2008年の3登板しかない。

 両球団は、ベイ・ブリッジを挟んだ「クロスタウン・ライバル」だ。ジャイアンツは、1958年にニューヨークからサンフランシスコへ移転。その10年後、A'sはカンザスシティからオークランドへ移った。両球団によるワールドシリーズ(1989年)やインターリーグは、「ベイ・ブリッジ・シリーズ」と呼ばれる。

 なお、今回のトレードをまとめたのは、A'sのビリー・ビーンとジャイアンツのファーハン・ザイディだ。2人とも、それぞれの球団のベースボール運営部門のトップにいる。ザイディの前職はロサンゼルス・ドジャースのGMだが、その前の10年間はA'sで働いていた。ザイディにとって、A'sは古巣、ビーンは元上司だ。