今シーズン、途中でトレードされそうな日本人メジャーリーガーは誰?
現在、メジャーリーグ契約の日本人選手は9人いる。彼らのうち、シーズン途中にトレードされる可能性が最も高いのは、1年160万ドルでシアトル・マリナーズに入団した平野佳寿だ。
例年、夏のトレードで動くリリーフ投手は、他のポジションの選手よりも多い。しかも、マリナーズが今秋のポストシーズンへ進出する可能性はそう高くない(むしろ低い)。マリナーズが売り手に回り、平野が好投していれば、欲しがる球団はいくつも出てくるに違いない。
他の8人がトレードされる可能性はかなり低いが、あるとすれば、田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)だろう。田中は7年1億5500万ドルの最終年。シーズンが終わるとFAになる。シーズン半ばにして、ヤンキースのポストシーズン進出が絶望的になるとは考えにくいものの、不測の事態に陥った場合、田中を売りに出すことはあり得る。
トレードがまとまっても、田中はそれを拒否できるが、FAまでの数ヵ月をヤンキースで過ごすために行使するだろうか。ヤンキースが放出に動くということは、ポストシーズンで投げるチャンスは、移籍した方が高まる。オフにはFAになるので、田中とヤンキースが望めば(そして、条件が折り合えば)、再び契約することもできる。田中が他球団と契約するにしても、シーズン途中に移籍した選手はクオリファイング・オファーの対象外なので、移籍せずにヤンキースからクオリファイング・オファーを申し出られるよりも(実際に申し出られるかどうかはさておき)、FA市場における価値は上がる。クオリファイング・オファーを申し出られた選手が、他の球団と契約した場合、獲得した球団はドラフト指名権などを失う。
一方、話は出るかもしれないが、ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)のトレードは実現が難しそうだ。今シーズンは6年1億2600万ドルの3年目。来シーズン以降に限っても、5900万ドルが残っている。また、ダルビッシュは12球団に対するトレード拒否権を持っている。
【追記:2/15】今シーズンの対戦が実現しそうな日本人メジャーリーガーはこちら。