ベッツと交換にレッドソックスが得るはずだった2人のうち、獲得しなかった方ではなく、獲得した方が出遅れ

アレックス・バーデューゴ Jun 18, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ボストン・レッドソックスは、ムーキー・ベッツ(とデビッド・プライス)と交換に、ロサンゼルス・ドジャースからアレックス・バーデューゴ、ミネソタ・ツインズからはブルースター・グラデロールを獲得するはずだった。けれども、レッドソックスがグラデロールの健康状態にクレームをつけ、このトレードは成立せず。結局、レッドソックスはドジャースからバーデューゴとマイナーリーガー2人を手に入れ、グラデロールはドジャースへ移った。

 この動きについては、「ベッツや前田健太のトレードは「改訂版」で成立へ。新たな要素が加わり、移籍先が変わった選手も」で書いた。

 今シーズン、故障によって出遅れるのは、レッドソックスが獲得しなかったグラデロールではなく、獲得したバーデューゴの方だ。バーデューゴを獲得した直後、レッドソックスは1年425万ドルでケビン・ピラーと契約した。バーデューゴもピラーも外野手だ。

 ただ、計算違いが生じ、慌ててピラーを迎え入れたのではなさそうだ。昨年の夏、バーデューゴは腰と右の脇腹を痛め、8月5日以降の試合を欠場した。今シーズンの開幕までに完治する見込みだったのが、少し遅れているようだが、レッドソックスにとっては想定の範囲内だろう。それを見越して、バーデューゴの獲得が正式に決まる前から、ピラーと交渉していたに違いない。開幕時の外野は、アンドルー・ベニンテンディジャッキー・ブラッドリーJr.、ピラーの3人が守る。

 バーデューゴが復帰しても、ピラーの働き場所は残っている。そもそも、バーデューゴが戻るまでの穴埋めだけが役割とすれば、425万ドルの契約は高すぎる。ベニンテンディ、ブラッドリーJr.、バーデューゴは3人とも左打者。ピラーは右打者だ。また、これまで主にセンターを守ってきたので、どの3人とも入れ替わることができる。