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ジーターに続きA-RODも球団オーナーに!? メッツの買収を検討中

宇根夏樹ベースボール・ライター
デレク・ジーター(左)とアレックス・ロドリゲス August 4, 2010(写真:ロイター/アフロ)

 アレックス・ロドリゲスが、ニューヨーク・メッツの購入を検討しているという。ニューヨーク・ポストのソーントン・マケナリーが、2月14日に報じた。

 メッツのフレッド・ウィルポンCEOとジェフ・ウィルポンCOOは、球団の所有権の80%をポイント72アセット・マネジメントのスティーブ・コーエンに売却しようと動いていたが、先日、交渉は決裂した。ちなみに、ウィルポンは親子。コーエンはメッツのマイノリティ・オーナーだ。メッツの8%を所有している。

 マイアミ・マーリンズでは、オーナー・グループの一人であるデレク・ジーターが、CEOを務めている。ジーターとA-RODは、かつて、ニューヨーク・ヤンキースで三遊間コンビを組んだ。それまでは2人とも遊撃を守っていたが、A-RODは2004年2月にテキサス・レンジャーズからヤンキースへ移り、三塁へ回った。先頃、ジーターは殿堂入りが決まっただけでなく、A-RODも薬物使用がなければ、間違いなく殿堂に迎えられる選手だ。ユニフォームを脱いだのはジーターの2年後なので、まだ選考投票にはかかっていない。

 選手時代のジーターは、ヤンキース一筋だった。A-RODも、メッツではプレーしていない。シアトル・マリナーズ、レンジャーズ、ヤンキースの3球団だ。けれども、少年時代のA-RODはメッツを応援していて、キース・ヘルナンデスが大好きだったという。育ったのはマイアミだが、フロリダ(現マイアミ)・マーリンズが誕生したのは1993年。A-RODは、この年のドラフト全体1位だ(ジーターは前年の全体6位)。2年前にはESPNの番組で、FAとなった2000年のオフに10年2億5200万ドルでレンジャーズと契約したことについて、メッツへ行くべきだったと語っている。

 マーリンズとメッツは、どちらもナ・リーグ東地区の球団だ。A-RODがメッツのオーナーになれば、両球団が対戦する試合には、ジーターとA-ROD(と婚約者のジェニファー・ロペス)が揃うかもしれない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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