盗塁の「格差」。横浜DeNAの盗塁は金子侑司より少なく、山田哲人の盗塁は東京ヤクルトの50%以上

山田哲人/2017年のWBC MARCH 15, 2017(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 金子侑司(埼玉西武ライオンズ)は、2019年に41盗塁を記録した。これは、両リーグのどの選手よりも最も多かっただけでなく、横浜DeNAベイスターズも上回った。横浜DeNAは、チーム全体で40盗塁だった。

 もっとも、1選手の盗塁数が1チームの盗塁数を上回ったシーズンは、2019年が初めてではない。ここ10シーズン(2010~19年)に限っても5度目のことだ。前回は2017年に、西川遥輝(北海道日本ハムファイターズ)が39盗塁、源田壮亮(埼玉西武)が37盗塁、田中広輔(広島東洋カープ)が35盗塁を記録し、オリックス・バファローズは彼らよりも少ない33盗塁にとどまった。

筆者作成
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 一方、山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)が2019年に記録した33盗塁は、チーム全体の過半数を占めた。東京ヤクルトは62盗塁なので、その53.2%は山田によるものだ。東京ヤクルトでは16人が盗塁を記録したが、1盗塁の選手が10人いて、山田の次に多い村上宗隆でも5盗塁に過ぎなかった。

 実は、こちらも、椿事と呼ぶほどのことではない。チーム盗塁の50%以上を1選手が占めたのは、ここ10シーズンで8度目となる。2010年の横浜ベイスターズでは、石川雄洋の盗塁がチーム全体の61.0%に達した。

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 ちなみに、福本豊が1972年に106盗塁のシーズン記録を樹立した時は、在籍する阪急ブレーブスを除くと、福本より盗塁が多かったのは127盗塁のロッテオリオンズしかなく、大洋ホエールズと阪神タイガースに至っては、半数にも届かなかった(44盗塁と45盗塁)。また、福本の盗塁はチーム全体(202盗塁)の52.5%、パ・リーグ全体(714盗塁)でも14.8%を占めた。