ストラスバーグが得た7年2億4500万ドルの契約は、FAビッグ3の残る2人にも影響!?

スティーブン・ストラスバーグ(ワシントン・ナショナルズ)Oct 29, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 スティーブン・ストラスバーグが、7年2億4500万ドル(2020~26年)でワシントン・ナショナルズと再契約を交わした。契約したことを最初に報じたのは、MLBネットワークのジョン・ヘイマンだ。続いて、ESPNのジェフ・パッサンが年数と金額を伝えた。

 今オフ、ストラスバーグは7年1億7500万ドル(2017~23年)の残り4年1億ドルをオプト・アウトし、FA市場に出た。現在31歳。新たな契約が終わる時には、38歳になっている。MLB.comのマーク・フェインサンドによると、今回の契約には全球団を対象とするトレード拒否権がついているという。

 総額も年平均額も、ストラスバーグは投手史上最高を更新した。それまでの最高は、総額がデビッド・プライス(ボストン・レッドソックス)の7年2億1700万ドル(2016~22年/年平均3100万ドル)、年平均額はザック・グレインキー(現ヒューストン・アストロズ)の3441万6667ドル(6年2億650万ドル/2016~21年)だった。ストラスバーグの年平均額は3500万ドルだ。

 また、ストラスバーグの7年2億4500万ドルは、ゲリット・コールがニューヨーク・ヤンキースから提示された契約とまったく同じだ。こちらは、ニューヨーク・タイムズのボブ・クラピッシュが報じている。それについては、昨日、「総額も年平均額も「投手史上最高」は間違いなし!? ヤンキースが申し出た契約は7年2億4500万ドル」で書いた。

 となると、コールはストラスバーグを上回る契約を要求するのではないだろうか。コールはストラスバーグよりも2歳若く、故障も少ない。2人の代理人を務めるスコット・ボラスは、ヤンキースだけでなく他球団にもそう主張するはずだ。ストラスバーグの最高額は、すぐに塗り替えられてもおかしくない。

 さらに、ストラスバーグの契約は、FAビッグ3の残る一人、アンソニー・レンドーンの動向にも影響を及ぼす。コールとストラスバーグが投手であるのに対し、レンドーンは三塁手だが、今オフにFAとなるまでは、ストラスバーグとともにナショナルズでプレーしていた。数日前、ナショナルズのオーナーであるマーク・ラーナーは「2人のうち、一方と契約する余裕しかない」とNBCスポーツ・ワシントンのドナルド・デルに語っている。

 来シーズンから、レンドーンはナショナルズ以外のユニフォームを着ることになりそうだ。昨オフ、ブライス・ハーパーはナショナルズからFAとなり、13年3億3000万ドル(2019~31年)でフィラデルフィア・フィリーズに入団した。USAトゥデイによると、ナショナルズはシーズン終了前に10年3億ドルの契約を申し出たが、ハーパーに断られたという。そこから上乗せした金額や年数を、ナショナルズが再び提示することはなかった。

 なお、ストラスバーグとコールだけでなく、レンドーンとハーパーもボラスを代理人としている。ハーパーの総額はジャンカルロ・スタントン(現ニューヨーク・ヤンキース)の13年3億2500万ドル(2015~27年)を上回り、史上最高となったが、1ヵ月足らずでマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)に更新された。トラウトはエンジェルスから、12年4億2650万ドル(2019~30年)の延長契約を得た。