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ルール5ドラフトの「サクセス・ストーリー」。2年前に指名され、今シーズンは開幕投手&防御率チーム1位

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブラッド・ケラー(カンザスシティ・ロイヤルズ)Jul 29, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ブラッド・ケラー(カンザスシティ・ロイヤルズ)のサクセス・ストーリーは、今シーズンも続いた。2017年のオフにルール5ドラフトで指名されたケラーは、翌年の開幕戦でメジャーデビュー。リリーフとして好投した後、ローテーションに加わり、そこでも結果を残した。ここまでは、1年前に「ルール5ドラフトで指名された投手が、ローテーションに定着。このブレイクは本物!?」で書いたとおりだ。

 さらに、今シーズンは開幕投手を任され、8月下旬までローテーションを守り、規定投球回をクリアした。昨シーズンの防御率3.08(先発時は3.28)と比べると、今シーズンの防御率は4.19と悪化したものの、ロイヤルズの先発投手ではベストだった。腕の疲労によって1ヵ月早くシーズンを終えたのも、大事をとってのことだと思われる。マイナーリーグを含め、150イニング以上を投げたシーズンは、これまでになかった。

 年齢は24歳。ゴロを打たせる投球に磨きをかけるとともに、リーグで2番目に多かった与四球70を減らせば、まだ伸びる可能性はあるはずだ。エースにはなれなくても、今後もローテーションの一員として投げ続けることはできるのではないだろうか。痛打されることもあるが、今シーズンは6イニング以上&無失点が4試合。8月14日のセントルイス・カーディナルス戦では、7回表につかまって失点したものの、ノーヒッターまで9アウトに迫った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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