2010年代(2010~19年)に最も多くのホームランを打った「ディケイド本塁打王」は、288本のウラディミール・バレンティン(東京ヤクルトスワローズ)だ。このディケイドが始まった2010年はまだ来日しておらず――この年はシンシナティ・レッズ傘下のAAAで25本塁打――2015年は出場15試合で1本ながら、それ以外の8シーズンはすべて30本を超えた。

筆者作成
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 バレンティンと7本差で2位の中村剛也(埼玉西武ライオンズ)も、2013年は出場26試合で4本だった。2人とも、この長期欠場がなければ、ディケイド300本塁打を達成していたと思われる。

 ちなみに、2000年代の300本塁打以上は、タフィー・ローズ(353本)、アレックス・カブレラ(322本)、小笠原道大(311本)の3人。松中信彦も299本を記録した。他のディケイドでは、1960年代に王貞治(393本)と野村克也(366本)、1970年代は王(438本)と田淵幸一(325本)と大杉勝男(301本)、1980年代は落合博満(340本)と門田博光(330本)が、300本以上を打った。

 シーズン本塁打王は、中村の4度(2011~12、14~15年)が2010年代の最多。リーグ2位と3位は一度もないものの、トップ10に入らなかったのは2013年だけだ。中村は2008~09年にも、2シーズン続けてタイトルを獲得している。2010年代に9度のトップ10入りは松田宣浩(福岡ソフトバンクホークス)も同じだが、こちらはタイトルがなく、2位にランクインした2シーズンは、どちらも上に中村がいた。2011年は23本差(48本と25本)、2015年は2本差(37本と35本)。今シーズンは2人とも30本を打ち、リーグ6位に並んだ。

 また、先日引退した阿部慎之助は、2000年代に204本、2010年代に202本を記録した。2つのディケイドでそれぞれ200本以上は、1960~70年代の王(393本/438本)、野村(366本/208本)、張本勲(248本/228本)と、1970~80年代の山本浩二(287本/237本)と衣笠祥雄(248本/217本)に続く6人目だ。