35歳のベテランが13年目に初の大舞台へ。現役最多の「ワールドシリーズ出場なしで782登板」に終止符

ジョー・スミス(ヒューストン・アストロズ)Oct 17, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月22日、ジョー・スミス(ヒューストン・アストロズ)は9回表のマウンドに上がり、メジャーリーグ13年目にして、ワールドシリーズ初登板を果たした。それまで、スミスのレギュラーシーズン782登板は、ワールドシリーズで投げたことのない投手では20番目に多く、現役投手に限れば最多だった。

 スミスは35歳。昨シーズンから在籍しているアストロズは、延べ7球団目だ(クリーブランド・インディアンズに2度在籍)。2013~14年と過去2年もポストシーズンで投げたが、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズまでたどり着いたのは、昨年が初めて。このシリーズで、アストロズは1勝しかできず、スミスは第3戦の6回表に2人と対戦し、2人目のスティーブ・ピアース(ボストン・レッドソックス)にホームランを打たれた。今年のワールドシリーズ初登板は、3人でイニングを終わらせた。

「ワールドシリーズ出場なしで最多登板の現役投手」という称号を、スミスから受け継いだのは、710登板のホアキム・ソリア(オークランド・アスレティックス)だ。こちらは、メジャーデビュー前も含めると延べ10球団に在籍し、3度のポストシーズンで投げている。2014~15年と昨年だ。今年のワイルドカード・ゲームでもロースターに入っていたが、登板しないまま、アスレティックスは敗れた。来シーズン、ソリアはメジャーリーグ13年目を迎え、5月に36歳となる。

筆者作成
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 なお、ワールドシリーズ出場がなく、スミスよりも多くの試合に投げた19人のうち、最多は1064登板のダン・プリ―サックだ。また、リンディ・マクダニエル(987登板)、フランシスコ・コーデロ(800登板)、バディ・グルーム(786登板)の3人は、ポストシーズンで投げたことさえなかった。

 ワールドシリーズでプレーしなかった野手の出場試合トップ3は、ラファエル・パルメイロ(2831試合)、ケン・グリフィーJr.(2671試合)、イチロー(2653試合)だ。パルメイロに次ぐ2人は、シアトル・マリナーズの選手として出場した試合が、どちらも全体の60%以上を占める。マリナーズは「ワールドシリーズに進出したことのない唯一の球団」だ。現時点では「ポストシーズンから最も遠ざかる球団」の称号も併せ持つ。ワシントン・ナショナルズも、今年のナ・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズが終わるまでは、ワールドシリーズに到達したことがなかった。

 イチローが引退したことで、ワールドシリーズに出場していない現役野手の最多出場は、2117試合のニック・マーケイキス(アトランタ・ブレーブス)となった。