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2年前のワールドシリーズから、アストロズは15人が入れ替わり。いなくなった選手はどこへ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブライアン・マッキャン Oct 22, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ヒューストン・アストロズは、ここ3年で2度、ワールドシリーズへ進出している。ただ、2年前と今年のロースターを比べると、15人が入れ替わった。ホゼ・アルトゥーベアレックス・ブレグマンカルロス・コレイアジョージ・スプリンガーの「コア4」や、ジャスティン・バーランダーユリ・グリエルらはそのままだが、全体の5分の3が新たな顔ぶれだ。

筆者作成
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 ロースターから名前が消えた15人のうち、2人は今もアストロズにいる。ランス・マッカラーズJr.は、昨年11月にトミー・ジョン手術を受けた。コリン・マキューも、今シーズンは右肘の具合が思わしくなく、9月以降は投げていない。

 2年前のワールドシリーズ優勝を最後に退団した選手は、6人を数える。ルーク・グレガーソンフランシスコ・リリア―ノキャメロン・メイビンの3人は、FAとなって他球団へ。カルロス・ベルトランは、ユニフォームを脱いだ。先日、「あの球団の監督はしたいけど、他の球団ではやりたくない!?」で書いたとおり、現在はニューヨーク・メッツの監督候補に挙がっている。25人のなかで唯一人、試合に出場しなかったホアン・センテノは、ウェーバー経由で移籍した。ジョー・マスグローブは、昨年1月のトレードでアストロズがゲリット・コールを獲得した際、その交換要員として、他の3人とともにピッツバーグ・パイレーツへ移った。

 マスグローブの半年後にはケン・ジャイルズも、似たような形でアストロズを去った。トロント・ブルージェイズにいたロベルト・オスーナがアストロズへ移り、交換にジャイルズを含む3人がブルージェイズへ移籍した。

 昨オフは5人、ダラス・カイクルチャーリー・モートンブライアン・マッキャンエバン・ギャティスマーウィン・ゴンザレスが、FAとなって退団。その後、ギャティスはプレーしておらず、マッキャンは今年のディビジョン・シリーズで敗退後に引退を表明した。2人は、今年のワールドシリーズ第1戦で始球式に登場。マッキャンが投げ(写真)、ギャティスが受けた。

 残る1人、デレク・フィッシャーは今年7月までアストロズにいたので、今回もワールドシリーズでアストロズが優勝すれば、チャンピオン・リングを手にするはずだ。フィッシャーと交換にアストロズが得た3人のうち、アーロン・サンチェスはローテーションに加わったが、4先発したところで右肩を痛め、シーズンを終えた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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