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「ポストシーズン16連敗」を継続したまま来年へ。ストリーク開始は15年前

宇根夏樹ベースボール・ライター
今年のポストシーズンも、ツインズはヤンキースに勝てなかった Oct 7,2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ミネソタ・ツインズが、ディビジョン・シリーズでニューヨーク・ヤンキースにスウィープされた。

 ポストシーズンの試合で、ツインズが最後に勝ったのは15年前。2004年のディビジョン・シリーズ第1戦だ。ヨハン・サンタナ、ホアン・リンコン、ジョー・ネイサンの3投手がヤンキースを完封し、2対0で勝利を収めた。

 2年前、ツインズはワイルドカード・ゲームの敗戦により、ボストン・レッドソックス(1986~95年)のポストシーズン13連敗に並び、今年、それを16連敗まで伸ばした。

筆者作成
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 そのうち、2006年の3試合を除く13試合は、ヤンキースに黒星を喫している。こちらの13連敗――ヤンキースからすると13連勝――も新記録だ。

 スタッツ社によると、それまで、ポストシーズンの試合における同一カードの連敗は、11試合が最も長かったという。カリフォルニア/アナハイム/ロサンゼルス・エンジェルスが、1986年から2008年にかけて、レッドソックスに11連敗を喫した。

 もっとも、この間、エンジェルスのポストシーズン進出は6度を数え、2002年と2005年はレッドソックスと対戦しなかった。レッドソックスがポストシーズンへ進まなかった2002年に、エンジェルスはワールドシリーズ優勝を飾った。

 ちなみに、ツインズがオークランド・アスレティックスにスウィープされた2006年も、ヤンキースはポストシーズンに進出している。別のディビジョン・シリーズでデトロイト・タイガースと対戦し、1勝3敗で敗退した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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