ブルージェイズの二世選手3人中、史上2組目の「親子サイクルヒット」を達成したのは
9月17日、キャバン・ビジオ(トロント・ブルージェイズ)がサイクルヒットを達成した。最初の打席で三振を喫した後、ホームラン、シングル・ヒット、二塁打でリーチをかけ、5打席目に三塁打を打った(写真はその直後)。
父のクレイグ・ビジオも、2002年4月8日にサイクルヒットを記録している。親子のどちらも達成は、ゲリー・ウォード(1980年9月18日)とダリル・ウォード(2004年5月26日)に続く2組目だ。
5月にデビューしたキャバンは、この日が出場89試合目。それまで、1試合の安打は3本が最も多く、3種類の安打を打った試合は皆無だった。また、この試合の5打席目は9回表2死一、二塁。チームは1点リードしていたので、直前にヒットと四球で出塁した2人のうち一方がアウトになり、投手が9回裏を0点に抑えれば、キャバンに5打席目は巡ってこなかった。
キャバンのサイクルヒットで特筆すべき点は、父に続く達成だけではない。この試合で、キャバンは4打点を挙げ、盗塁も2度決めた。スタッツ社によると、サイクルヒット&4打点以上&2盗塁は、打点が公式記録となった1920年以降では初めてだという。キャバンの1試合4打点は自己最多タイ(3度目)、1試合2盗塁はキャリア初だった。
今シーズン、ブルージェイズでは、他にも二世選手がデビューしている。ブラディミール・ゲレーロJr.とボー・ビシェットだ。キャバンと同じく、彼らも「親子サイクルヒット」の可能性を持つ。ブラディミール・ゲレーロは2003年9月14日、ダンテ・ビシェットは1998年6月10日にサイクルヒットを達成した。