5年前もそうだったように、両リーグのMVPは「ロサンゼルス」の2人で決まり!?

マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)July 27, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月20日、MLB.comのリチャード・ジャスティスは、「トラウト、ベリンジャーがMVP投票で大量リード」と題した記事を発表した。

 MLB.comのレポーター32人に1位から3位までの選手を挙げてもらい、1位は5ポイント、2位は3ポイント、3位は1ポイントとして集計した結果、合計ポイントのア・リーグ・トップ3は、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)、アレックス・ブレグマン(ヒューストン・アストロズ)、ラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)、ナ・リーグは、コディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース)、クリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)になったという。それぞれの合計ポイントは書いていないが、トラウトは全員の1位票を得て、ベリンジャーは32人中29人から1位に挙げられた(残る3人はイェリッチを1位とした)と記してある。

 実際の投票は、BBWAA(全米野球記者協会)の30人(各フランチャイズ2人)によって行われ、それぞれが1位から10位までの選手を挙げる。1位が14ポイント、2位は9ポイントで、そこからは順に1ポイントずつ減っていき、10位は1ポイントだ。

 MLB.comの投票結果どおり、ア・リーグでは、トラウトが3度目のMVPを手にするだろう。ナ・リーグについては、そこまで大差がつくかどうかはわからないが、ベリンジャーが有力であることは間違いない。

 両リーグとも、名称に「ロサンゼルス」を冠する球団の選手がMVPを受賞すれば、2014年以来2度目となる。この年は、トラウトが初めてMVPに選ばれ(2度目は2016年)、ドジャースのクレイトン・カーショウはMVP(初)とサイ・ヤング賞(3度目)をダブル受賞した。カリフォルニア・エンジェルスあるいはアナハイム・エンジェルスの選手が、ドジャースの選手と同じ年にMVPを手にしたことはない。ドジャースがニューヨークのブルックリンに本拠を置いていた当時、エンジェルスはまだ存在しなかった。

 ニューヨークを本拠とする球団の選手が、同じ年に各リーグのMVPに選ばれたことは、過去に6度ある。1936年はルー・ゲーリッグ(ニューヨーク・ヤンキース)とカール・ハッベル(ニューヨーク・ジャイアンツ)、1941年はジョー・ディマジオ(ヤンキース)とドルフ・カミリ(ドジャース)、1951年はヨギ・ベラ(ヤンキース)とロイ・キャンパネラ(ドジャース)、1954年はベラ(ヤンキース)とウィリー・メイズ(ジャイアンツ)、1955年は1951年と同じ2人、1956年はミッキー・マントル(ヤンキース)とドン・ニューカム(ドジャース)が受賞した。

 他には、フィラデルフィアとシカゴが1度ずつ。1932年はジミー・フォックス(フィラデルフィア・アスレティックス)とチャック・クライン(フィラデルフィア・フィリーズ)、1959年はネリー・フォックス(シカゴ・ホワイトソックス)とアーニー・バンクス(シカゴ・カブス)が、それぞれMVPに選ばれた。

 ニューヨーク、フィラデルフィア、シカゴのMVP2人は、いずれも60年以上も前のことだ。正確に言うと、エンジェルスの本拠はロサンゼルスではなくアナハイムだが、「ロサンゼルス」のMVP独占が2014年に続いて2度目となりそうなのは、ドジャースが選手の発掘と育成に長けていること――カーショウもベリンジャーも、高校からドジャースに入団した生え抜きだ――と、トラウトの存在が大きい。

 ただ、この両球団と同じカリフォルニア州に本拠を置き、ベイ・ブリッジを挟んで隣接するオークランド・アスレティックスとサンフランシスコ・ジャイアンツの「ベイ・エリア」2球団は、2000~02年に2度、MVPを独占している。2000年はジェイソン・ジアンビジェフ・ケント、2002年はミゲル・テハダバリー・ボンズが受賞した。