ヨーロッパ生まれの選手がシーズン30本塁打は史上2人目。33本は新記録

ジェフ・マシス(左)とマックス・ケプラー Aug 16, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月16日、ドイツ生まれのマックス・ケプラー(ミネソタ・ツインズ)が、シーズン33本目のホームランを打ち、ヨーロッパで生まれた選手の最多記録を塗り替えた。MLB.comのドゥーヒャン・パークが報じている。それまでの記録は、スコットランド生まれのボビー・トムソンが保持していた。

 トムソンが1951年に打った32本のホームランには、3ゲーム・プレーオフの2本が含まれている。この年、ニューヨーク・ジャイアンツとブルックリン・ドジャースは、レギュラーシーズンの154試合を終えて、96勝58敗で並んだ。リーグ優勝を決める3ゲーム・プレーオフが行われ、ジャイアンツにいたトムソンは、1試合目の逆転2ラン本塁打に続き、3試合目の9回裏に逆転サヨナラ3ラン本塁打を打った。後者のホームランは「世界が耳にした一打」として知られる。2本とも、打った相手はラルフ・ブランカ。ちなみに、ブランカの娘の一人は、ボビー・バレンタインと結婚した。千葉ロッテマリーンズでも監督を務めた、あのバレンタインだ。

 トムソンが2歳の時、一家はアメリカへ移住した。一方、ケプラーはドイツで育ち、16歳の時にツインズと契約した。 

 今シーズン、メジャーリーグでプレーしたヨーロッパ生まれの選手は、ケプラーだけではない。エドウィン・ジャクソン(デトロイト・タイガース)とアーロン・アールテーア(ニューヨーク・メッツ)の2人は、ケプラーと同じくドイツ生まれ。ディーディー・グレゴリアス(ニューヨーク・ヤンキース)はオランダ、ドビーダス・ネバラウスカス(ピッツバーグ・パイレーツ)はリトアニアで生まれた。

 グレゴリアスは、ケプラーより早くシーズン30本塁打を記録しても、おかしくなかった。2017年と2018年は、いずれも出場140試合未満で25本塁打と27本塁打。ケプラーは、19本と20本だった。また、グレゴリアスは、2017年の後半戦と2018年の前半戦に、計163試合で32本のホームランを打った。昨年10月にトミー・ジョン手術を受け、今シーズンは、最初の2ヵ月を欠場した。

 トムソンとケプラー以外に、シーズン30本塁打に到達したヨーロッパ生まれの選手はいない。

 グレゴリアスがキュラソーへ移ったのは、5歳の時だ。