Yahoo!ニュース

ルーキー3人による3試合連続サヨナラ本塁打は、2人続いた時点で史上初

宇根夏樹ベースボール・ライター
A.バーデューゴ(左)、W.スミス(中)、C.ベリンジャー(右)Jun23,19(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月21~23日の3試合とも、ロサンゼルス・ドジャースは、サヨナラ本塁打でコロラド・ロッキーズを下した。

 3試合連続サヨナラ本塁打は、過去にも5度起きている。ドジャースの前には、テキサス・レンジャーズが2013年7月29~31日に記録した。この時は、ジオバニー・ソトレオニス・マーティン(現クリーブランド・インディアンズ)、エイドリアン・ベルトレーの3人が、ロサンゼルス・エンジェルスの投手からサヨナラ本塁打を打った。3試合とも対戦チームが同じというケースは、他にも1度ある。

 けれども、ドジャースの場合、これまでとは大きな違いがある。サヨナラ本塁打を記録したのは、3人ともルーキーだ。1人目のマット・ビーティ(26歳)と3人目のウィル・スミス(24歳)は、どちらもメジャーリーグ1年目。2人目のアレックス・バーデューゴ(23歳)は3年目ながら、今シーズンもルーキー資格を持っている。イライアス・スポーツ・ビューローによると、同じチームのルーキーによるサヨナラ本塁打は、2試合続いた時点で史上初だという。なお、下のツイートの写真は、左から、バーデューゴ、スミス、ビーティだ。

 ビーティのホームランはキャリア2本目、バーデューゴは9本目(今シーズン7本目)、スミスは3本目。最初の2人がスタメン出場してサヨナラ本塁打を打ったのに対し、スミスは9回裏に代打として起用された。5月27日にAAAから昇格したスミスは、6月6日の降格を経て、この日、2度目の昇格を果たした。

 また、ビーティとバーデューゴのサヨナラ本塁打はともにキャリア初だが、スミスは2本目だ。6月1日のメジャーリーグ初本塁打もサヨナラだった。キャリア3本のホームランのうち、2本がサヨナラということになる。

 現在のドジャースには、3人の他にもルーキーの野手がいる。5月にデビューしたカイル・ガーリック(27歳)がそうだ。昨シーズン、ガーリックはAAとAAAで計22本のホームランを打ち、今シーズンはAAAで12本、メジャーリーグで2本を記録している。

 ただ、ドジャースは6月24日からホームを離れる。次にドジャー・スタジアムで試合を行う――ドジャースの選手がサヨナラ本塁打を打つ可能性がある――のは、7月2日だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事