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史上9度目の「4者連続ホームラン」。菊池雄星が3人に続けて打たれた翌日に

宇根夏樹ベースボール・ライター
T.ターナー(左)とA.レンドーン Jun 9, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月8日、ロサンゼルス・エンジェルス戦に登板した菊池雄星(シアトル・マリナーズ)は、トミー・ラステラマイク・トラウト大谷翔平の3人に続けてホームランを打たれた。その翌日、クレイグ・スタメン(サンディエゴ・パドレス)は菊池以上に打たれ続けた。ワシントン・ナショナルズの4人、ハウイ・ケンドリックトレイ・ターナーアダム・イートンアンソニー・レンドーンに、連続でホームランを記録された。

 4者連続ホームランは、史上9度目のことだ。1登板で4人に続けてホームランを打たれた投手は、スタメンが5人目となる。ちなみに、その1人目であるポール・ホイタックは、1965年に中日ドラゴンズで投げた。

 ナショナルズの打者による4者連続ホームランは、2年前に続く2度目。パドレスの投手による4者連続の被本塁打は、13年ぶり2度目だ。他に2度以上のチームは、2010年と2017年に4人続けて打たれたブルワーズしかない。

 選手では、J.D.ドルーが2年続けて4者連続ホームランに名を連ねている。在籍していたチームは違うものの、2006年も2007年も、4人のうち2人目の打者としてホームランを打った。弟のスティーブン・ドルーも、2010年に4人目の打者となっている。

筆者作成
筆者作成

 ただ、J.D.の弟でスティーブンの兄、ティム・ドルーは、この記録に関わっていない。通算16本のホームランを打たれたが、連続は15本目と16本目だけ。前後に登板した投手との連続はない。打者としては、通算7打数0安打だった。

 なお、菊池は3人に続けて打たれた後、アルバート・プーホルスを歩かせて4者連続ホームランを「阻止」したが、その後、1死一、二塁となったところでマウンドを降りた。スタメンは5者連続となる可能性があったホアン・ソトを三振に仕留め、その次の打者にヒットを打たれるまで投げた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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