プーホルスの2000打点は史上3人目? 4人目? それとも5人目?
5月9日、アルバート・プーホルス(ロサンゼルス・エンジェルス)がホームランを放ち、通算2000打点に到達した(写真)。これが、とてつもない記録であることに疑問の余地はない。けれども、プーホルスが史上何人目なのかについては、いくつかの数え方が存在する。
例えば、ESPNのランキングでは、ハンク・アーロンとアレックス・ロドリゲスに続く3人目だが、MLB.comはベーブ・ルースも含めているので、プーホルスは4人目ということになる。ルースだけでなくキャップ・アンソンも2000打点以上とするベースボール・リファレンスの場合、プーホルスは5人目だ。ファングラフスの2000打点以上にも、ルースとアンソンの打点は多少違うものの、ベースボール・リファレンスと同じ5人が並ぶ。
もっとも、打点が公式記録となった1920年以降に限れば、プーホルスが3人目であることは、他のサイトもESPNと共通する。ルースは1914~19年に220打点以上を挙げているので、1920年以降の打点は、わずかながら2000に届かない。また、19世紀にプレーしたアンソンについて、MLB.comはナショナル・アソシエイションの2チーム(1871~75年)で挙げた打点を含んでおらず、ベースボール・リファレンスは含めている。
安打においても、MLB.comはアンソンを3011本としているが、ベースボール・リファレンスは3435本とする。A-RODやプーホルス、イチローらの順位は、MLB.comではアンソンの上、ベースボール・リファレンスではアンソンの下に位置する。
こういった違いは、ホームランにおいては――少なくともランキングの上位では――生じない。500本以上の27人中、1920年以前にもプレーしたのはルースしかおらず、1920年にルースが54本を記録するまで、シーズン30本以上の選手は皆無だった。
2000打点に到達したプーホルスは、翌日の試合には出場せず、翌々日の試合で2打席続けてホームランを打った。あと19本を積み上げると、660本のウィリー・メイズに並び、プーホルスは歴代5位にランクインする。