2人の外野手がホームランを「アシスト」。あのプレーとは次元が違うけれど
外野手によるホームランの「アシスト」が、3日間に2度起きた。
4月21日、センターを守っていたデクスター・ファウラー(セントルイス・カーディナルス)は、頭上を抜けようかという打球を追っていき、ウォーニング・ゾーンでジャンプした。捕っていればファインプレーだが、ボールはグラブに当たって跳ね、フェンスを越えた。
その2日後には、同じくセンターにいたマレックス・スミス(シアトル・マリナーズ)が、ファウラーに続いた(写真)。こちらの場合、映像で確認すると、ボールはいったんグラブに入ってから跳ねたように見える。
ノア・シンダーガード(ニューヨーク・メッツ)とオースティン・ヘッジス(サンディエゴ・パドレス)が打ったボールは、「アシスト」がなければ、どちらもフェンスオーバーのホームランにはなっていなかった。26年前の「アシスト」もそうだ。けれども、このプレーは次元が違う。
1993年5月26日、ライトを守っていたホゼ・カンセコは、右中間に飛んだ打球を追っていった。ウォーニング・ゾーンまで行ったのはファウラーやスミスと同じだが、ボールが当たったのは、カンセコが掲げたグラブではなかった。グラブには触れず、カンセコの頭に当たってフェンスを越えていった。
カンセコにホームランを「アシスト」してもらったカルロス・マルティネスは、ホゼ・マルティネス(カーディナルス)の父だ。当時4歳だった息子は、26年後にファウラーが「アシスト」した時、その隣のライトにいた。