セーブを稼ぎまくる2人。12勝のチームで11セーブと13勝中11セーブ。シーズン記録の更新は!?

シェーン・グリーン(デトロイト・タイガース)Mar 28, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2人のクローザー、シェーン・グリーン(デトロイト・タイガース)とカービー・イェーツ(サンディエゴ・パドレス)が、セーブを稼ぎまくっている。

 4月23日の時点で、タイガースは12勝10敗、グリーンは11セーブだ。タイガースの白星のうち、グリーンが最後を締めくくらなかったのは、4月23日に行われたダブルヘッダーの1試合目だけ。グリーンは2試合目にセーブを記録しているので、タイガースが勝ってグリーンがセーブを挙げなかった日はない。一方、イェーツは、13勝11敗のパドレスで11セーブを挙げている。他にセーブが二桁に達している投手はおらず、7セーブの4人が3位タイに並ぶ。

 メインの変化球こそ、グリーンはスライダー、イェーツはスプリッターという違いはあるものの、得点を許した試合はいずれも1度しかなく、グリーンの防御率は1.38、イェーツは0.69だ。セーブ失敗はどちらもない。この調子とペースでいけば、2008年にフランシスコ・ロドリゲスが打ち立てた、62セーブのシーズン記録を更新してもおかしくない。

 ただ、先はまだ長いだけでなく、そこには大きな壁が立ちはだかる。タイガースは再建中で、パドレスの再建も完了には至っていない。ここまでは両チームとも勝ち越しているが、得失点差はマイナスだ。負けが込んでくれば、セーブ機会は自ずと減る。

 しかも、2人とも若くはない。グリーンは30歳、イェーツは32歳だ。タイガースもパドレスも、夏を迎えた時点でポストシーズンに向けて好位置につけていない限り、彼らと交換にプロスペクトを得た方が、来シーズン以降のプラスになると考えるだろう。ともにFAは来シーズンの終了後だが、好投していなければ、トレードで高く売る――より大きな見返りを得る――ことはできない。

 シーズン途中に移籍した場合、ポストシーズンをめざすチームにクローザー不在ということは少ないので、彼らはセットアッパーとして投げる可能性が高く、セーブ機会はほとんどなくなる。昨シーズン、パドレスで24セーブを挙げたブラッド・ハンド(現クリーブランド・インディアンズ)は、夏にインディアンズへ移り、そこから8セーブを追加したが、これはクローザーのコディ・アレン(現ロサンゼルス・エンジェルス)が不調に陥ったためだ。移籍当初のハンドは、クローザーではなくセットアッパーを務めていた。

 また、移籍後もクローザーのままだったとしても、1シーズンに2チーム以上で投げ、50セーブ以上を挙げた投手は過去にいない。45セーブ以上も3人、1993年のリー・スミス(46セーブ)、1998年のジェフ・ショウ(48セーブ)、2016年のマーク・マランソン(47セーブ/現サンフランシスコ・ジャイアンツ)だけだ。