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あいうえお本塁打ランキング。「あ」の最多は秋山、「い」は池山、「う」は宇野、「え」は江藤、「お」は王

宇根夏樹ベースボール・ライター
小久保裕紀(左)と王貞治 MAR 15, 2017(写真:田村翔/アフロスポーツ)

 先日の「ABC本塁打ランキング」は、ラストネームのイニシャルごとに、メジャーリーグ通算本塁打のトップ3を並べた。今回の「あいうえお本塁打ランキング」は、日本プロ野球の五十音別・通算本塁打1位だ。

筆者作成
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 これは、苗字あるいはラストネームの最初の一音で分けている。例えば、雄平(東京ヤクルトスワローズ)は「ゆ」ではなく、高井雄平として「た」に入れた(他にもこういった登録名の選手は少なくないので、見落としがないことを祈る)。雄平は54本のホームランを打っていて、「ゆ」のトップに立つ湯上谷ひろ志(「ひろ」の漢字が表記できず。リストに掲載)より12本多いが、「た」には田淵幸一(474本)を筆頭に200本以上が8人いる。

 濁音と撥音半濁音の選手は含まなかった。ちなみに、濁音は「ど」の土井正博(465本)、撥音半濁音は「ぺ」のロベルト・ペタジーニ(233本)が最も多い。

 行別では「あ行」の多さが際立ち、どの音のトップも300本を上回る。なかでも、「お」は2~5位も350本以上だ。王貞治(868本)の後ろに、落合博満(510本)、大杉勝男(486本)、大島康徳(382本)、小笠原道大(378本)と続く。

 それぞれの1位のうち、「さ」の坂本勇人(183本/読売ジャイアンツ)、「ち」の長野久義(137本/広島東洋カープ)、「つ」の筒香嘉智(176本/横浜DeNAベイスターズ)、「め」のエルネスト・メヒア(124本/埼玉西武ライオンズ)、「れ」のブランドン・レアード(131本/千葉ロッテマリーンズ)は現役選手だ。

 彼ら以外には、福留孝介(270本/阪神タイガース)が「ふ」の2位にいて、1位の藤井康雄とは12本しか離れていない。昨シーズン、福留は14本のホームランを打った。また、現役最多の阿部慎之助(399本/読売)はあと38本で秋山幸二に並び、「あ」の1位となる。ただ、阿部のシーズン35本以上は2010年(44本)しかなく、直近の4シーズンはいずれも15本以下だ。

 なお、「り」のトップ2は、リー兄弟が占める。兄のレロン・リーは「リー」として283本、弟のレオン・リーは「レオン」として268本。メジャーリーグでは、兄が31本で、弟はメジャーデビューすらできなかったが、弟の息子であるデレク・リーは331本を打ち、「L」の2位にランクインしている。そのリストは「ABC本塁打ランキング。Aの最多はアーロン、Bはボンズ、Cはカブレラ、Dはデルガド……Zはジマーマン」に掲載した。

■追記(3/5)

 見落としがあり、「へ」はエステバン・ヘルマンの15本、「る」はエクトル・ルナの39本が上回っていると、ご指摘をいただいた。教えてくださった方に感謝。

 

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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