Yahoo!ニュース

両チームともホーム用のユニフォームを着用。どちらのホームでもない球場で

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Sep 14, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスは、6月29~30日にイギリスのロンドンで対戦する。オリンピック・スタジアムで開催されるこの2試合は、レッドソックスのホーム・ゲームだ。その分、フェンウェイ・パークで行う試合は、例年の81試合から79試合に減る。

 ただ、レッドソックスだけでなく、ヤンキースもホーム用のユニフォームを着てプレーするらしい。ボストン・グローブのピート・エイブラハムが、そうツイートした。

 ロンドンの観客にピンストライプのユニフォームを観てもらいたい、あるいはそのレプリカを買ってほしいということだろう。両チームとも白いユニフォームでも、一方はピンストライプが入っているので、混乱は起きないと判断したのか。あるいは、レッドソックスが白以外のユニフォームを着るのかもしれない。ホーム用のオルタネイトとして、レッドソックスは赤いユニフォームを持っている。昨シーズンは14試合で、この赤いユニフォームを着用した。そのうち13試合は、金曜日のホーム・ゲームだった。

 ロンドンで行う2試合のいずれかに、クリス・セール(レッドソックス)が登板することになっても、試合前に赤いユニフォームを切り裂いてしまう心配はなさそうだ。3年前に「エースが登板予定日にユニフォームを切り裂き、代役としてリリーフ投手が8年ぶりに先発」で書いたように、当時シカゴ・ホワイトソックスにいたセールは、着用予定だった1976年の復刻版ユニフォームを切り裂いた(そのオフにレッドソックスへトレードされた)。だが、昨シーズン、セールは赤いユニフォームを着て、2試合に登板している。ポストシーズンを含めれば4試合だ。

 なお、メジャーリーグは来年もロンドンで試合を行う。APによると、ニューヨーク・メッツ対ワシントン・ナショナルズか、シカゴ・カブス対セントルイス・カーディナルスになるという。メッツとカブスもホーム用のユニフォームにはピンストライプが入っているが、今年と違い、対戦する両チームがホーム用のユニフォームでプレーすることはなさそうな気がする。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事