マイコラスに続く「日本帰りのブレイク」はある!? MLB球団と5人が契約

ドン・ローチ Jun 27, 2015(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨シーズン、日本プロ野球からメジャーリーグへ戻ったマイルズ・マイコラス(セントルイス・カーディナルス)は、200イニング以上を投げ、リーグ4位の防御率2.83と最多タイの18勝を記録した。オールスター・ゲームに選ばれ、サイ・ヤング賞の投票で6位に入った。それまで、メジャーリーグでは2012~14年に計91.1イニングを投げただけで、防御率は5.32。まさに大ブレイクだった。

 マイコラスほどではなかったものの、3年ぶりにメジャーリーグへ復帰したクリス・マーティン(テキサス・レンジャーズ)も健闘した。ほぼフルシーズンをメジャーリーグで過ごし、防御率こそ4.54ながら、40イニング以上ではリーグ3位の与四球率1.08と5位のK/BB7.40と持ち味を発揮した。

 今オフ、日本プロ野球を去り、メジャーリーグの球団と契約した選手は、現時点で5人を数える。だが、マイコラスとマーティンに続く道は険しい。昨オフ、マイコラスは2年1550万ドル、マーティンは2年400万ドルのメジャーリーグ契約を得た。一方、今オフの5人、マイケル・トンキン(レンジャーズ)、ドン・ローチ(シカゴ・ホワイトソックス)、マット・カラシティー(シカゴ・カブス)、アルキメデス・カミネロ(ニューヨーク・メッツ)、ウィリン・ロサリオ(ミネソタ・ツインズ)は、いずれもマイナーリーグ契約だ。ノン・ロースター・インバイティー(招待選手)として、スプリング・トレーニングに参加する。

筆者作成
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 もっとも、開幕ロースターに入れなくても、チャンスはある。2017年に広島東洋カープで投げた、ライアン・ブレイジャー(日本ではブレイシア)がいい例だ。昨年3月、ブレイジャーはボストン・レッドソックスとマイナーリーグ契約を交わし、AAAで開幕を迎えた。けれども、そこで40.1イニングを投げて防御率1.34の好成績を残し、7月上旬に昇格。メジャーリーグでは33.2イニングで防御率1.60を記録し、ポストシーズンでも登板した。

 なお、今シーズンのメジャーリーグ復帰をめざす5人のうち、ローチとカラシティーは、来日直前に在籍していた球団へ戻った。ローチに至っては、退団から1シーズン経っていない。昨年7月にオリックス・バファローズと契約するまで、ホワイトソックス傘下のAAAで投げていた。オリックスでは防御率5.01と冴えなかったが、AAAでは95.0イニングで防御率2.65。6月には、リーグの月間最優秀選手に選ばれた。AAAの奪三振率は5.78と低く、過剰な期待はできないものの、この防御率を再現できれば、今シーズンは3年ぶりにメジャーリーグのマウンドに上がってもおかしくない。