ワンポイント・リリーフが絶滅する!?
MLB機構と選手会が、ルールの変更について話し合っている。ESPNのジェフ・パッサンによると、そのなかには、イニングを終わらせるか故障に見舞われない限り、投手は少なくとも3人の打者に対して投げる、という案もある。投手交代を減らし、試合時間を短縮するのが目的だ。
このルールができれば、「LOOGY」は絶滅しかねない。これは、Lefty-One-Out-Guy(レフティ・ワン・アウト・ガイ)の略。左打者に対してワンポイントで起用される、左のリリーフ投手のことだ。
昨シーズン、イニングが登板数より10.0以上少ない投手は29人いた。そのうち、マーク・ゼプチンスキー、オリバー・ぺレス、ティム・コリンズ、ジェリー・ブレビンスの4人は、最初の打者と対戦しただけで2人目を迎える前に交代した登板が、全体の30%以上を占めた。
なかでも、ゼプチンスキーは右打者を苦手とする。対右の被出塁率.400以上は、2013年から6年続いている。
今オフ、ペレスはクリーブランド・インディアンズと再契約を交わし、コリンズとブレビンスはマイナーリーグ契約ながら、それぞれミネソタ・ツインズとオークランド・アスレティックスに入団した。だが、ゼプチンスキーは昨シーズンの成績がキャリア・ワーストだったせいか、まだFAのままだ。1登板につき打者3人以上と決まれば、ゼプチンスキーと契約する球団は出てこない可能性もある。
追記:アリゾナ・ダイヤモンドバックスが、ゼプチンスキーとマイナーリーグ契約を結んだ。