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ヤンキースはユニフォームも特別。背中に選手名がないのに加え…

宇根夏樹ベースボール・ライター
オースティン・ローマイン(左)とブレット・ガードナー Aug 10, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨーク・ヤンキースのワールドシリーズ優勝は27度を数え、次いで多いセントルイス・カーディナルスを16度も上回る。

 ユニフォームも、ヤンキースは特別だ。背中に選手名を記したユニフォームがまったく存在しないのは、ヤンキースだけ。2017年8月の「プレーヤーズ・ウィークエンド」で初めて、背番号の上にネーム――選手名ではなくニックネーム――があるユニフォームを着た。

 それだけではない。ヤンキースのユニフォームにはもう一つ、他の球団とは違う点がある。ヤンキース以外のユニフォームは、左袖にオフィシャル・サプライヤーであるマジェスティック・アスレティックのロゴがついているが、ヤンキースのユニフォームにはそれがない。

 来シーズンより、ユニフォームのオフィシャル・サプライヤーは、マジェスティックからナイキとなる。当初、MLBはアンダーアーマーと10年契約を交わしたものの、アンダーアーマーは経営悪化によって辞退。代わって、MLBは新たにナイキと契約を結んだ。

 ナイキのロゴが、ユニフォームのどの位置につくのかは、まだ発表されていない。もしかすると、大学のチームや日本プロ野球のように、胸の上部という可能性もある(個人的には、これまでどおり、袖の方がいいと思う)。

 ただ、いずれにせよ、ヤンキースのユニフォームにロゴはつかないのではないか。

「プレーヤーズ・ウィークエンド」の実施が発表された時には「3試合すべてが雨で流れますように」「これはジョーク? お願いだから誰かジョークだと言ってくれ」とツイートしたファンもいた。ヤンキースのユニフォームにオフィシャル・サプライヤーのロゴがつくとなれば、さらなる批判が起きるに違いない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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