ベテラン外野手と3年5000万ドルで契約し、超大物ハーパーはあきらめた!?
フィラデルフィア・フィリーズが、外野にアンドルー・マッカッチェンを加えた。合意を最初に報じたのは、ジ・アスレティックのマット・ゲルブだ。MLB.comのトッド・ゾレッキーらによると、契約は3年5000万ドル(2019~21年)で、2022年の球団オプション1500万ドル(破棄する場合は300万ドル)がついているという。
フィリーズは、今オフのFAビッグ2、ブライス・ハーパーとマニー・マチャドの新球団候補として噂が出ている。2人のうち、ハーパーはマッカッチェンと同じ外野手だ。
2018年のフィリーズでは、オドゥブル・ヘレーラ、リース・ホスキンス、ニック・ウィリアムズが、外野手としてそれぞれ100試合以上に先発出場した。3人とも20代半ばで、早くても2021年のオフまではFAにならない。
ただ、マッカッチェンの入団は、フィリーズがハーパーから手を引くことを意味してはいない。ヘレーラが引き続きセンターを守り、マッカッチェンが両コーナーの一方に入っても、ハーパーを加える余地は十分にある。
来シーズン、ホスキンスはレフトから一塁へ移る。もともとは一塁手なので、正しく表現するなら「戻る」だ。フィリーズはすでに、一塁を守っていたカルロス・サンタナをシアトル・マリナーズへ放出した。また、ウィリアムズとアーロン・アルテーアが主に守ったライトのOPSは、30チーム中ワースト4位の.692だった。
一方、サンタナを放出したトレードで、フィリーズは遊撃手のジーン・セグーラを獲得した。こちらのポジションは、マチャドとかぶる。
けれども、フィリーズがマチャドと契約する可能性も、消えてはいない。2年前、セグーラはアリゾナ・ダイヤモンドバックスで二塁のレギュラーを務めた。マチャドは2017年まで、ボルティモア・オリオールズで三塁を守っていた。セグーラに続いてマチャドが加わった場合、二塁手のセイザー・ヘルナンデスか三塁手のマイケル・フランコが余剰人員になるが、内野全体としては向上する。
もちろん、大物を手に入れるための資金もある。USAトゥディのボブ・ナイテンゲールによれば、オーナーのジョン・ミドルトンは11月に「金を注ぎ込む用意はある。ことによると、ちょっと馬鹿げているくらいに」と語ったという。