ワールドチャンピオンの投手起用。ポストシーズンで先発した投手は、5人ともリリーフとしても登板

ネイサン・イオバルディ Oct 8, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ワールドシリーズで優勝したボストン・レッドソックスは、投手起用のポストシーズン記録を作った。イライアス・スポーツ・ビューローによると、ポストシーズンに先発した5投手が、いずれもリリーフとしても登板したのは、今年のレッドソックスが初めてだという。1945年のワールドシリーズでは、シカゴ・カブスの4投手が、それぞれ先発とリリーフの両方で投げている。

 今年のレッドソックスは、ポストシーズンで14試合を戦った。それに対し、1945年のカブスは半数の7試合に過ぎない(当時のポストシーズンは、ワールドシリーズしかなかった)。また、先発投手の救援登板は、ポストシーズンでは珍しくない。それにしても、先発した投手の全員がリリーフとしても投げるのは異例だ。今年、レッドソックス以外にリーグ・チャンピオンシップ・シリーズへ進出した3チームのうち、ヒューストン・アストロズ(ポストシーズン8試合)は先発した4投手とも救援登板なし。ミルウォーキー・ブルワーズ(10試合)は4投手中1人で、ロサンゼルス・ドジャース(16試合)は4投手中2人だった。

 レッドソックスの場合、クリス・セールが胃の不調――原因はへそピアスらしい――で入院したのに加え、ワールドシリーズ第3戦では、翌日に先発予定のネイサン・イオバルディが、延長12回から18回まで投げた(最後はサヨナラ本塁打を打たれたものの、それまでの6イニングは素晴らしかった)。

筆者作成
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 ただ、アレックス・コーラ監督は、先発投手をリリーフとしても起用することを、その人数や頻度は別にしても、最初から想定していた。ディビジョン・シリーズ第1戦にリック・ポーセロを救援登板させたことからも、それは窺える。

 思い起こせば、昨年のアストロズでは、ポストシーズン(18試合)で先発した5投手中4人が、リリーフとしてもマウンドに上がった。そのベンチ・コーチとして、コーラはワールドシリーズ優勝を味わった。