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アストロズのポストシーズン13試合連続ホームランは、ア・リーグ新記録だが、球団記録ではない

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョシュ・レディック(ヒューストン・アストロズ)Oct 13, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ヒューストン・アストロズが、ポストシーズン連続試合ホームランのア・リーグ新記録を作った。

 昨年のポストシーズンで、アストロズはリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第6戦からワールドシリーズの第7戦まで、9試合続けてホームランを記録した。そして、今年のディビジョン・シリーズ3試合を終えたところで、1983~97年(1983年と1996~97年)にボルティモア・オリオールズが作った12試合連続に並んだ。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第1戦は、8回を終えるまでホームランがなかったものの、9回表にジョシュ・レディックが打ち(写真)、ユリ・グリエルも続いた。

 ただ、これは球団最長ではない。アストロズは2001~04年(2001年と2004年)に、ポストシーズンで13試合続けてホームランを記録している。2012年まで、アストロズはナ・リーグのチームだった。

 ポストシーズン13試合連続ホームランは、メジャーリーグ最長でもある。次の第2戦もホームランが出れば、アストロズはそれに並ぶ。

 また、アストロズがリーグ・チャンピオンシップ・シリーズであと3勝を挙げ、ナ・リーグではミルウォーキー・ブルワーズがリーグ優勝すれば、リーグ移籍を経験した両チームによるワールドシリーズが実現する。ブルワーズは1997年まで、ア・リーグに属していた。

 1998年から2012年にかけては、アストロズとブルワーズのどちらも、ナ・リーグ中地区にいた。ちなみに、この15シーズンの対戦成績は、アストロズの124勝109敗だ。2006年まではアストロズが9シーズン続けて勝ち越し、その後の6シーズン中5シーズンはブルワーズが勝ち越した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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