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松井稼頭央と二遊間コンビを組んだ、メジャーリーガーたちの現在

宇根夏樹ベースボール・ライター
松井稼頭央とホゼ・レイエス February 20, 2004(写真:ロイター/アフロ)

 松井稼頭央(埼玉西武ライオンズ)は、2004年から2010年までメジャーリーグでプレーした。ニューヨーク・メッツ、コロラド・ロッキーズ、ヒューストン・アストロズの3球団で、遊撃手として計111試合、二塁手として計454試合に先発出場し、15人と二遊間コンビを組んだ。

筆者作成
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 そのうち、最も若い2人は、今も現役選手だ。トロイ・トゥロウィツキ(トロント・ブルージェイズ)は今シーズンこそ全休ながら、契約は2020年まで残る。ホゼ・レイエス(メッツ)は6月に解雇の噂が流れたものの(「メッツが通算317本塁打のベテランを解雇。次はイチローより多くの盗塁を決めているあの選手か」)、現実にはならず、控えとはいえ100試合以上に出場している。

 クリス・ウッドウォードジョー・マクユーイングも、メジャーリーグにいる。ウッドウォードはロサンゼルス・ドジャースの三塁コーチ、マクユーイングはシカゴ・ホワイトソックスのベンチ・コーチだ。マイナーリーグでは、エドウィン・メイソネットがミルウォーキー・ブルワーズ傘下のA+でコーチを務め、リッキー・グティエレスはシンシナティ・レッズ傘下のA+で、監督として指揮を執っている。ちなみに、松井がメジャーデビューした試合で二遊間コンビを組んだのは、レイエスではなくてグティエレスだった。この日、2人は1、2番を打ち、初回に続けてヒット――松井はホームラン、グティエレスはシングル――を放った。

 また、タイ・ウィギントンは高校のチームのヘッド・コーチだ。クリント・バーミスも、高校でボランティアのアシスタント・コーチをしている。

 ジェイミー・キャロルマーク・ロレッタは、ユニフォームを着ていないものの、メジャーリーグの球団に籍を置いている。キャロルはピッツバーグ・パイレーツ、ロレッタはサンディエゴ・パドレスにいて、肩書きは2人とも、ベースボール・オペレーションのスペシャル・アシスタント。ジェフ・ブラムは解説者だ。

 なお、松井と最も多くの試合で二遊間コンビを形成したミゲル・テハーダについては、この夏に残念なことがあった。息子のテハーダJr.はアマチュアのプロスペクトで、ホワイトソックスが契約するだろうと報じられていたが、解禁日の前に行われた薬物検査の陽性反応を受け、ホワイトソックスは契約を見送り、他の球団も動かなかった。薬物の種類は違うものの、父も5年前に陽性反応を示し、105試合の出場停止を科されている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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