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史上最も手荒い洗礼!? デビューしたばかりの新人から3者連続ホームラン

宇根夏樹ベースボール・ライター
左からR.ブラウン、T.ショウ、J.アギラ― Aug 4, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ミルウォーキー・ブルワーズの打者たちが、24歳のルーキーに手荒い洗礼を施した。8月8日の1回裏、メジャーデビューしたばかりのブレット・ケネディ(サンディエゴ・パドレス)に対し、2番打者から8番打者まで、7人続けてヒットを打った。しかも、4~6番のヘスス・アギラートラビス・ショウエリック・テームズは、3者連続ホームランを記録した。シングル、シングル、ホームラン、ホームラン、ホームラン、シングル、シングルだ。

 スタッツ社によると、デビュー戦で3人に続けてホームランを打たれたのは、1987年9月12日のビル・フルトンと2012年6月19日のタイラー・ソーンバーグ(現ボストン・レッドソックス)に続く3人目で、最初のイニングはケネディが初めてだという。ベースボール・リファレンスで調べたところ、フルトンは2イニング目(8回裏)、ソーンバーグは6イニング目(6回表)だった。

 また、ブルワーズの打者による3者連続ホームランは、ホーム・ゲームでは球団史上初めてだ。

 ケネディは2回裏に犠牲フライで6点目を取られ、その後は無失点で切り抜けたものの、どの回もヒットを打たれ、5回表に代打を送られた。試合は4対8でパドレスが敗れ、ケネディはマイナーリーグを含め、今シーズン初の黒星を喫した。昇格するまではAAAで16試合に先発し、10勝0敗、防御率2.72を記録していた。

 ケネディに続き、パドレスは8月10日の先発マウンドにジェイコブ・ニックスを送り、メジャーデビューさせる予定だ。こちらは22歳。AAとAAAの計10先発で、3勝3敗、防御率1.84を記録している。今シーズンのパドレスでは、4人が先発投手としてメジャーデビューし、ケネディ以外の3人も5イニング未満でマウンドを降りた。5人目のニックスは、フィラデルフィア・フィリーズに対して投げる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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