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1試合10打点を記録したスラッガーの3日間。前日は代打サヨナラ本塁打、翌日はマウンドへ

宇根夏樹ベースボール・ライター
マーク・レイノルズ(ワシントン・ナショナルズ)Jul 7, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月7日、マーク・レイノルズ(ワシントン・ナショナルズ)は5打数5安打、2本塁打と打ちまくり、10打点を挙げた。1試合の最多記録はジム・ボトムリー(1924年)とマーク・ウィッテン(1993年)の12打点だが、打点が公式記録となった1920年以降、1試合10打点以上はレイノルズを含めて15人しかいない。

 その翌日、レイノルズは9回表の2死からキャリア初のマウンドに上がり、打者1人に3球を投げ、一塁ゴロに仕留めた。それまでも出場はしていて、打点こそなかったものの、登板前に1安打、登板後に1安打を放った。

 また、1試合10打点の前日に、レイノルズはサヨナラ本塁打を打っている。こちらは2年前にも記録しているが、代打としては初めてだ。

「サヨナラ本塁打」「1試合10打点以上」「登板」の3つをすべて記録した選手は、レイノルズの他にも2人いる。ただ、3日間はもちろん、1シーズンに3つもレイノルズだけだ。ウィッテンはそれぞれシーズンが異なり(サヨナラ本塁打は3本)、スクーター・ジネット(シンシナティ・レッズ)は昨シーズン、6月に1試合で10打点を挙げ、8月に登板したが、サヨナラ本塁打は今年4月に初めて打った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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