ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、投手と野手の二刀流だ。一方、ロサンゼルス・ドジャースのパット・ベンディティーは、右腕でも左腕でも投げる二刀流のスイッチ・ピッチャーだ。では、この選手の場合は？

　ジョージア州のカータースビル高校にいるアンソニー・シーグラーは、スイッチ・ヒッターの捕手だ。それと同時に、スイッチ・ピッチャーでもある。

　６月４日から始まるドラフトで、シーグラーは１巡目指名を受けそうだ。ベースボール・アメリカは全体22位（コロラド・ロッキーズ）、ファングラフスは全体30位（ドジャース）、MLB.comは全体33位（カンザスシティ・ロイヤルズ）と予想している。

　プロ入り後は、強肩の捕手としてプレーする可能性が高いが、願わくは投手としても投げ続けてほしい。もし、ドジャースに入団すれば、ベンディティーとともにスイッチ・ピッチャーが２人――メジャーリーグではなくマイナーリーグかもしれないが――同じチームに揃うかもしれない。

　なお、ベンディティーは５月にAAAとメジャーリーグを３往復した。メジャーリーグでは４登板して防御率7.36ながら、AAAでは19登板で防御率1.25を記録している。

　ドジャースは前半戦の最後、７月13～15日にエンジェルスと対戦する。その時、ベンディティーが再び昇格していれば、二刀流vs.二刀流と呼ぶべきかはさておき、左投手として打者・大谷に投げてもおかしくない。