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田中将大にとってテキサスは鬼門!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)May 15, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月21日(日本時間22日)、田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)はテキサス・レンジャーズ戦に先発する。場所はレンジャーズの本拠地、グローバルライフ・パークだ。

 田中は過去に4試合、レンジャーズを相手に投げている。成績は0勝2敗、防御率6.38。この防御率は、ヒューストン・アストロズ戦(5試合)の8.87(0勝2敗)に次いで高い。また、グローバルライフ・パークの2試合に限ると、防御率は9.90に跳ね上がる。こちらは全球場のワースト。アストロズの本拠地、ミニッツメイド・パーク(3試合)の7.31を上回る。

 サンプル数はそう多くないとはいえ、テキサス州に本拠を置く2チームに対しては、計9試合で0勝4敗、防御率7.61。両チームの本拠地で投げた計5試合は0勝3敗、防御率8.31だ。

 ただ、アストロズに対しては、ポストシーズンで3試合に投げ――通算4試合中3試合がアストロズ戦――1勝2敗ながら、防御率2.00を記録している。ミニッツメイド・パークで投げた昨年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第1戦も、黒星こそ喫したものの、6回2失点だった。

 となると、同じテキサス州でも、より相性が悪いのはレンジャーズ(とグローバルライフ・パーク)か。

 一方、21日に田中と投げ合うバートロ・コローンは、ヤンキースに対して21試合(20先発/1救援)で6勝9敗、防御率6.11だ。2014年以降の4先発に限ると、1勝2敗、防御率7.78となる。

 これらの数値からすると、試合は乱打戦を予感させる。

 なお、ホアン・マリシャルが記録したドミニカン最多の243勝まで、コローンはあと1勝に迫っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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