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5月27日は田中将大と大谷翔平の投げ合いか。田中は「日本人投手の先発対決」で過去3試合とも負け知らず

宇根夏樹ベースボール・ライター
田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)Apr 23, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月27日(日本時間28日)のヤンキー・スタジアムでは、田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が投げ合うかもしれない。田中の次回登板は21日。そこから中4日で4試合を空けて、27日に投げる予定だ。大谷は中6日のままなら、20日に続いて27日に登板する。

 日本人投手の先発対決は過去に15試合あり、そのうち、田中の登板は3試合を数える。2016年に岩隈久志(シアトル・マリナーズ)と2度投げ合い、昨シーズンはダルビッシュ有(当時テキサス・レンジャーズ/現シカゴ・カブス)と競演した。

筆者作成
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 この3試合の田中の成績は、2勝0敗、防御率0.82。ダルビッシュと投げ合った試合では、2人揃ってスコアボードにゼロを並べ、ともに勝敗はつかなかったものの、10回裏にヤンキースがサヨナラ勝ちを収めた。

 田中は日本プロ野球で、岩隈とは投げ合っていない。2人は東北楽天ゴールデンイーグルスのチームメイトだった。一方、ダルビッシュとは4度投げ合っている。2007年に2試合、2009年と2011年に1試合ずつ。この4試合は、田中が1勝3敗、防御率2.90、ダルビッシュは2勝1敗、防御率1.09だ。

 田中と大谷は、2013年9月6日に1度だけ投げ合った。この試合で田中は完投し、被安打7、失点2で勝利投手に。大谷は5回を投げ、被安打5、失点2だった(田中と打者・大谷の対戦については「打席には大谷翔平、マウンドには田中将大。これまで、日本人野手が初めて日本人投手と対戦した結果は」で書いた)。

 田中と大谷の投げ合いで期待したいのは、昨年6月に田中とダルビッシュが演じたような投手戦だ。どちらの先発投手も、被安打3以下で得点を与えずに9三振以上を奪ったのは、日本人投手かそうでないかを問わず、1968年以来49年ぶりのことだった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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