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ノーヒッター強化週間!? 1週間に3人が達成まで6アウト以内に迫り、4人目がついに成し遂げる

宇根夏樹ベースボール・ライター
ショーン・マネイア(オークランド・アスレティックス)Apr 21, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月15日から21日までの7日間は、まるで「ノーヒッター強化週間」だった。念のために言っておくと、そんな週間はないが、7イニングを投げ終えた時点でノーヒッターを継続中の投手が4人もいた。

 15日は「最年長ノーヒッターは逃しても、8回に入るまでノーヒッターは最年長」で書いたように、バートロ・コローン(テキサス・レンジャーズ)が8回無死までノーヒットに抑えた。17日はパトリック・コービン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、20日はタイソン・ロス(サンディエゴ・パドレス)が、いずれも8回2死までヒットを打たれなかった。そして、21日はショーン・マネイア(オークランド・アスレティックス)が、今シーズンのメジャーリーグで初となるノーヒッターを達成した。

 もっとも、1917年5月には、5日間に3人のノーヒッター達成者が出ている。2日にフレッド・トニー、5日にアーニー・クーブ、6日にボブ・グルームが記録。クーブとグルームはセントルイス・ブラウンズのチームメイトで、どちらもシカゴ・ホワイトソックスを相手にノーヒッターを演じた。

 また、この5日間を除き、「7日間に2度のノーヒッター」は1900年以降に20回を数える(うち2回は同じ日)。直近は、2012年6月8日にケビン・ミルウッドら6投手が継投ノーヒッターを達成し、その5日後にマット・ケインが完全試合を成し遂げた。

 なお、2014年のノーヒッターは5度、2015年は7度だが、2016年はシカゴ・カブスのジェイク・アリエタ(現フィラデルフォア・フィリーズ)、2017年はマイアミ・マーリンズのエディンソン・ボルケス(現テキサス・レンジャーズ)による、それぞれ1度にとどまっている。アリエタが達成したのは、マネイアと同じ4月21日だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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