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雪、雪、雪…。屋根付き球場も試合は中止。そこでプレーする予定だった選手は前日に雪のせいであわや惨事に

宇根夏樹ベースボール・ライター
CNタワーから見下ろしたロジャース・センター June 14, 2010(写真:ロイター/アフロ)

 季節外れの寒さによって雪が降るところもあり、各地で試合中止が相次いでいる。だが、トロント・ブルージェイズの本拠地、ロジャース・センターは開閉式の屋根を持つ。ブルージェイズは4月16日に「天気の最新情報:ウチのスタジアムには屋根があるので、今日の試合は…期待どおりに行われます」とツイートした。

 ところが、この日の試合は中止になった。

 原因は雪だ。本来なら、屋根を閉じれば問題にならないが、隣接するCNタワーから落ちてきた雪の塊により、ライト上方の屋根に穴が開いてしまった。CNタワーの高さは500m以上あり、いくつかの展望台も300m以上の高さに位置する。観客や選手がいない時間で幸いだった。すでに修復作業が進められており、4月17日にダブルヘッダーが行われる。

 また、この前夜、ブルージェイズと対戦するカンザスシティ・ロイヤルズの選手たちは、雪による惨事を免れた。ディ・アスレティックのラスティン・ドッドが発表した記事によると、トロントの空港からホテルへ向かう途中、バスのフロントに巨大な雪の塊がぶつかり、ガラスの破片が運転手を見舞ったものの、近くに座っていたブレイン・ボイヤーがハンドルを掴んで支え、事故になるのを防いだという。今シーズン、ボイヤーは5試合に登板し、無失点で切り抜けたのは1試合だけ。防御率は23.14の惨状を呈しているが、ここでは見事なリリーフを演じた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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