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改名したことをファンに謝った、律儀なクローザー

宇根夏樹ベースボール・ライター
フェリペ・リベロ/フェリペ・バスケス Apr 1, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ピッツバーグ・パイレーツのクローザーが、フェリペ・リベロからフェリペ・バスケスに改名した。ピッツバーグ・ポスト-ガゼットが報じている。「バスケス」は姉(あるいは妹)であるプレシラの姓だという。登録名ではなく、本名を変えた。

 ということは、彼の妻と息子の姓も、バスケスになったのだろうか。

 それはさておき、バスケスはこうツイートした。ツイッターのハンドルネームはすでにフェリペ・バスケスに変わっているが、スクリーンネームは@Rivero43だ。

「僕の名前が入ったものを買ってくれたすべてのファンに謝りたい…」

 これは、レプリカ・ジャージ(ユニフォーム)のことを言っているのだろう。バスケスは続いて、正式に決まるまでは何も言えなかったとして、再び謝罪の言葉で締めくくっている。

 確かに、マイク・スタントンからジャンカルロ・スタントン(現ニューヨーク・ヤンキース)になっても、ユニフォームの背文字はそのままだが、リベロ→バスケスの場合はそうはいかない。それでも、わざわざ謝る必要はないと思う。このツイートを読んで、バスケスを応援したくなった。

 昨シーズン、バスケスは6月からクローザーを務め、21セーブ(失敗2)を挙げた。その速球は、最速100マイルを超える。今シーズンは開幕戦こそ制球難がぶり返し、打者3人を歩かせたが、その後は3登板とも与四球ゼロで、3セーブを挙げている。

 ちなみに、3年前に「ブレーブスのアップトンが「B.J.」から「メルビンJr.」へ。選手の名前変更あれこれ」で書いたように、名前を変えたメジャーリーガーは少なくない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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