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大谷翔平が「週間最優秀選手」に続いて「月間最優秀選手」を受賞することはない!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)06 Apr 2018(写真:Shutterstock/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、ア・リーグの「プレーヤー・オブ・ザ・ウィーク(週間最優秀選手)」に選ばれた。

 大谷の受賞は、日本人選手では7人目だ。過去には、野茂英雄(4度)、佐々木主浩松井秀喜(4度)、イチロー(現シアトル・マリナーズ/5度)、松坂大輔(現・中日ドラゴンズ)、岩隈久志(マリナーズ)が選ばれている。野茂の3度目と4度目、イチローの5度目は単独ではなく、野茂は3度目がジェイ・ベル、4度目はカルロス・デルガド、イチローはカイル・ヘンドリクス(シカゴ・カブス)とともに受賞した。

 野茂は1996年に2度選ばれているが、1ヵ月に2度受賞した日本人選手はいない。昨シーズン、J.D.マルティネス(現ボストン・レッドソックス)は4度(ア・リーグ2度、ナ・リーグ2度)受賞し、3度目と4度目は9月に2週続けて選ばれた。マルティネスは2014年と2015年にも、1度ずつ受賞している。

 なお、週間アウォードは「プレーヤー・オブ・ザ・ウィーク」しかないが、月間アウォードは「プレーヤー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀選手)」「ピッチャー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀投手)」「ルーキー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀新人)」の3つがある。現行の規定では「プレーヤー・オブ・ザ・マンス」は野手のみ。大谷の場合は、野手としての成績だけが選考の対象となるのだろうか。そうであれば、並外れた成績を残さない限り、出場試合の少なさがネックになるだろう。

 2つの月間アウォードを同時受賞した選手は、これまでに何人かいる。直近では、昨年6月と9月にアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が「プレーヤー・オブ・ザ・マンス」と「ルーキー・オブ・ザ・マンス」、2014年8月にマット・シューメイカー(エンジェルス)が「ピッチャー・オブ・ザ・マンス」と「ルーキー・オブ・ザ・マンス」を手にした。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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