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イチローと大谷翔平の対戦が実現する前に。イチローは日本人投手を苦手としている!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
イチローと松坂大輔 May 3, 2007(写真:ロイター/アフロ)

 イチローはシアトル・マリナーズ、大谷翔平はロサンゼルス・エンジェルスに所属している。マリナーズとエンジェルスは、どちらもア・リーグ西地区のチームだ。レギュラーシーズンの直接対決は、19試合を数える。

 これまで、イチローはメジャーリーグで24人の日本人投手と対戦した。それを合計すると、打率は.269(160打数43安打)となる。イチローの通算打率は.312だ。上原浩治(現・読売ジャイアンツ)には、全打席の半分近くで三振に仕留められた。

ベースボール・リファレンスのデータを基に筆者作成
ベースボール・リファレンスのデータを基に筆者作成

 もっとも、日本人投手を全般に苦手としているわけではない。対戦10打席以上の6投手中、野茂英雄ダルビッシュ有(現シカゴ・カブス)に対しては、打率.333を記録している(今シーズン、マリナーズ対カブスの試合は組まれていない)。

 また、過去7シーズンの日本人投手との対戦は打率.185(81打数15安打)ながら、その前の10シーズンは打率.354(79打数28安打)。日本人投手もよく打っていた。ちなみに、2001~10年の通算打率は.331、シーズン200安打がストップした2011年以降は.269だ。

 半数の12人は、先発投手として、イチローとメジャーリーグで初めて対戦した。その試合でイチローを無安打に抑えたのは、野茂、松坂大輔(現・中日ドラゴンズ)、前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)の3人。ただ、野茂は3打席目に死球で出塁させた。一方、イチローは残る9人との初対戦でいずれもヒットを打ち、石井一久とダルビッシュからは3安打、上原と田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)からは2安打を記録した。

 今シーズン、マリナーズとエンジェルスは、5月4日~6日にシアトルで行われる3連戦で初めて顔を合わせる(3月17日と19日には、エキシビション・ゲームがある)。大谷がイチローに対して投げる可能性は、7月前半が最も高い。両チームは、3日~5日にシアトル、10~12日にアナハイムで試合を行う。エンジェルスからすると、2日から12日までの9試合中6試合がマリナーズ戦。マリナーズも同様に、9試合中6試合がエンジェルス戦だ。

 大谷だけでなく、イチローは平野佳寿(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、牧田和久(サンディエゴ・パドレス)と初対戦の可能性もある。マリナーズは、8月24日~26日にDバックス、8月28日~29日と9月11日~12日にパドレスと戦う。Dバックスには、中後悠平も昇格しているかもしれない。

 なお、イチローは2015年に1登板して打者5人に投げたが、そのなかには、日本人選手も日本プロ野球の経験者もいなかった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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