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アーロンがアーロンとアーロンを起用する。ヤンキースにはアーロンが3人

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ヒックス(左)とアーロン・ジャッジ Oct 18, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズンのニューヨーク・ヤンキースには、3人のアーロン(AARON)がいる。アーロン・ジャッジアーロン・ヒックスの両外野手は、過去2シーズンもヤンキースでプレーした。そこに、アーロン・ブーンが監督として加わった。

 数人のアーロンが同じチームでプレーすることは、そう珍しくない。例えば、フィラデルフィア・フィリーズのアーロン・アルテーアアーロン・ノラは、2015年からチームメイトだ。2015年のフィリーズには、アルテーアとノラだけでなく、アーロン・ハラングもいた。

 ヒックスが別のアーロンとチームメイトになるのも、ヤンキースが初めてではない。ミネソタ・ツインズでは、アーロン・トンプソンと一緒だった。トロント・ブルージェイズには、エアロン・ループアーロン・サンチェスがいる。ループのファーストネームは、AARONと綴る。

 また、こちらは兄弟のラストネームだが、ハンク・アーロントミー・アーロンは同じチームでプレーした時期がある。ちなみに、兄のハンクは755本、弟のトミーは13本のホームランを放った。

 ただ、これまでの監督のなかに、アーロンは見当たらない。ブーン家は、祖父、父、兄もメジャーリーガーで、監督も父に続き、アーロンが2人目だ。けれども、4人のうち、アーロンは1人しかいない。祖父はレイ、父はボブ、兄はブレットだ。

 ジャッジもヒックスもレギュラーだが、スターティング・ラインナップから外れた試合で、代打と代走に同時起用されるかもしれない。アーロンがアーロンとアーロンの起用を告げるというわけだ。代打として、アーロンとアーロンが続けて登場してもおかしくない。あるいは、ジャッジに代わってヒックスが起用されるか、その逆もあり得る。こちらは、アーロンからアーロンへの交代をアーロンが告げる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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