新天地へ移って、亡きチームメイトの背番号でプレーする
エリック・ホズマーはカンザスシティ・ロイヤルズを離れ、8年1億4400万ドルでサンディエゴ・パドレスと契約した。これまでは背番号「35」だったが、パドレスの「35」はランディ・ジョーンズの永久欠番だ。新たな背番号として、ホズマーは「30」を選んだ。
ロイヤルズではかつて、ユーダーノ・ベンチュラが背番号「30」を使っていた。昨年1月、ベンチュラは母国のドミニカ共和国で交通事故を起こし、25歳で生涯を閉じた。
ホズマーにとっては、亡きチームメイトの背番号だ。けれども、パドレスの「30」も空いていたわけではなく、三塁コーチのグレン・ホフマンに譲ってもらった。ホフマンは背番号「26」に変更した。
似た例としては、ジェイソン・ヘイワードが思い出される。現在のシカゴ・カブスだけでなく、アトランタ・ブレーブスとセントルイス・カーディナルスでも、ヘイワードの背番号は「22」だった。これは、高校時代にチームメイトがつけていた背番号だ。そのチームメイトは大学へ進み、交通事故で亡くなった。
カーディナルスとカブスのどちらでも、ヘイワードが加入した時、背番号「22」は空いていなかった。カーディナルスではマイク・マシーニー監督、カブスでは遊撃手のアディソン・ラッセルが使っていた。2人とも、背番号「22」をヘイワードに譲り、マシーニー監督は「26」、ラッセルは「27」に変えた。ヘイワードがカーディナルスを去ると、マシーニー監督は背番号を「22」に戻した。
また、カーディナルスのカルロス・マルティネスは、ヘイワードがチームメイトとなった2015年に、背番号を「44」から「18」とした。それまでカーディナルスで背番号「18」をつけていたオスカー・タベラスは、2014年10月にドミニカ共和国で交通事故を起こし、22歳で死亡した。タベラス、ベンチュラと同じドミニカンのマルティネスは、昨シーズンの開幕戦で投げる直前、マウンドに18と30の数字を書いた。